第758話 決して出なかった最大の秘密

「秘密の主って誰でしょう?」

  「おっ、クイズ?」

「うん、夢で見た」

  「なら、重要かも」

「鍵は『光』!」

  「ますますわからん」

「難しいかな?」


・・・


奥深い所に秘められた…とか、

禁断の場所に入って行く…という表現は、やはり興味を引く。


しかし神は、一番目立つ『光の中』に最大の秘密を隠したのだ。


だからこそ発見が出来ないでいたし、闇の主に消される事も無かった。



それこそが、


→ 創造主の名


「闇の主」は、真っ暗な手探り常態を好むから、闇の中を嗅ぎ回り、大切な保管物を発見するとズタズタにしてしまうのだ。


しかし、彼らの「光に来ない」という属性を知っていた創造主は、『光』を最大限に利用した。


そして長期に渡って、自らの名を守り通した。


それこそが


→ イロハの『イ』


人類にもそれは読めず、

『最大の秘密が目の前にある』という恐るべき知恵に肩透かしを食らった。


この秘密が埋められたのは、

神の国の言葉であり、子供でさえ知っている「イロハのイ」という眩しいほどの光。


闇はそれに打ち勝たなかった。


光の子からのヒントを得なければ、誰もその秘密に触れる事は出来ない。


しかし一度、表に出てしまったのなら、その後は急速な勢いを得て広がるだろう。


『決して出なかった最大の秘密』が世界を満たす日…


神の知恵に人々は驚嘆する。


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