第740話 「完璧主義」の功罪

「『完璧』っていいね」

  「日本人の気質かな」

「だから製品が緻密なのか」

  「『神の民』の特徴だよ」

「そうだったね」

  「しかし問題もある」

「どんな?」


・・・

まず、官僚の完璧主義。


→ 四角四面


モーセが命じられたのも


→ 真四角の祭壇


捧げ物規定も完璧を要求。

それが羊なら、


→ 傷の無い完全なもの


神に向けた敬意がそこに出るからとされている。


彼らは「誠心誠意」か?



神への畏れは当然だが、疑問が生じる。


「神はムラトが読めるのでは?」



【腎】ムラト

腎臓の古称。

(「心の底」との理解もある)




 ■創造主は「完璧主義」か?


「井ノ神」が創る基礎は完璧。


しかし、人間がそれを真似られない…と御存知である。



「鬼」が完璧主義なのは間違いない。


だから、鬼が神に化けた時、人に「完璧」を求める。


一言で、


→ デジタル主義


これは、何度も考えている話だが、通常のコンピュータは、「0」と「1」の同居を許せない。


ある種、「冷酷な価値観」だ。


他方、御子イエスは「アナログ」の人類を許す温情を発揮してくれた。


→ 融通の御子


この違いを読み抜く人には、「鬼支配」が看破出来る。


つまり、『神』は完璧主義ではないのである。



イエスの時代のパリサイ人やサンヘドリンは、「鬼支配の典型」だった。


鬼は、「冷酷の指導者」がお気に入りだったので、イエスの暴露が許せず、常に「排除の逆風」を吹かせていた。


これは、鬼と戦う現代の弟子たちにも経験があるだろう。


→ 上層部から理不尽な圧力


私も経験した。


彼らが自然に、自分たちの間違いに気付く可能性も少しある。


大震災などがその切っ掛けとなったりする。


民衆からの「抵抗」も、反省材料となる。



しかしそれも、時間切れに突入しようとしている。


彼らは岩陰に隠れ、創造主と御子の怒りがどれほど恐ろしいかを思い知って震えるだろう。


ここまで来たら、もう取り返しがつかない。


『完璧主義』の功罪を

もっと早く知っていれば、

逃れ道もあったのに・・・


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