第741話 鬼との取引

「『鬼とも組む』ってあるね」

  「うん」

「どんな意味?」

  「『取っ組み合い』かな」

「すると、相撲?」

  「そう、『ヤコブ』の!」

「なるほど」


・・・


【鬼とも組む】

1.勇猛な外見。

2.冷徹。



鬼とも組む(おにともくむ)とは? 意味や使い方 - コトバンク https://kotobank.jp/word/%E9%AC%BC%E3%81%A8%E3%82%82%E7%B5%84%E3%82%80-453649



相撲の始まりは、「ヤコブの組討」という説は有名。



しかし聖書では、その相手が「天使」とされているのに、


日本人はなぜ、「鬼神」と読み抜いているのだろう?


これか。


→ イエスの解説


聖都でイエスと交わった生徒たちは、日本に来て多くの「説明」を残したに違いない。


当初は、選民の祖「ヤコブの記念」としてエジプトに定着したと思われる相撲だが、


イエスは福音書に無い多くの謎解きをしてくれたはず。


結果、ヤコブは「鬼との取引」をした人として理解された。


ヤコブ自身は相手を知らないため、「悪魔崇拝」のような腹黒い取引ではない。


ただ、「鬼とも組む」の意味の一つは、「鬼神との連携」を示している。


→ 冷酷・冷淡



自分の上に鬼が立った時、人は知らず識らず「冷たく」なる。


黙示録の「岩陰に隠れる人たち」は、そんな自分に覚醒し、神の怒りに気付いたようだ。


「上層の鬼」について、今後、物的証拠が出されるだろう。




 ■帝の黒い噂


ウェブでは既に広まっている話がある。


→ 天皇は明治で入れ替わった


その時、関与したのは天の神でなく、当然「鬼」。


日本はその後、「後の神」が憲法を制定してくれるまで、冷酷の支配を続けて来た。


反省もないまま今に至る理由は、鬼の配下が戦地から引き上げ、再び要職に返り咲いているためだ。


彼らは鬼との取引を続行し、黙示録の日が来るまで冷酷で苦い水を流し続けた。


配下の官僚たちも当然、同じ精神状態にある。


「鬼の機嫌を取らねば」




 ■鬼に阻害された道


私の過去を振り返ると、

蹴飛ばされ、商談や手にした成果は叩き落され、温かい応援を得た記憶が無い。


鬼をここまで知ってしまったら・・・当然?


無知であった頃に、ふと思った。


「鬼との取引は可能か?」


しかし、鬼の正体を知れば知るほど、その考えは消失。


今ではむしろ、「鬼からの阻害」を喜んでいる。


「何一つ良いことが無い」


つまり


「鬼からの応援無し」

だからである。


眼力の無い私は、頭を下げるべき神が見分けられない。


「鬼ヶ島」であり、「ヨナの城」としての領域で、迂闊な崇拝は出来なくなった。


上層の人々からの風当たりもきつく、交渉して切り抜ける技術も無い。


しかし、それで良かったと思っている。


岩陰に隠れ、震える立場に追い込まれていないのだから。



『鬼との取引』に踏み込まないで幸いだった。


本当に。


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