第700話 お天道様の意味を知った

「日本で神を『お天道様』と言うね」

  「うん」

「なぜ『おてんどう』じゃないの?」

  「それか」


・・・

何となく疑問に思ってた。


「お天道」を「おてんと」と発音。


その理由が解らなかった。




 ■凍りつくような日々の中で


祈って答えがあるとは思わないが、何故か最近、鬼の気配が薄れて来た。


環境は相変わらず、凍りつくような状況だが、張り合いも欲しい。


そこで、井ノ神に願った。


「あなたと結びついているなら・・・

証拠が欲しいです」



何も変化は無かったが、調べ物をしていて気付いた。


『天はテントか?』


【tent】テント

原義:引っ張られるもの

1.天幕。

2.保護、神殿。

3.住居。



これには「テンション」という意味もあるようだ。



【tension】テンション

1.力強さ。

2.意志力。

3.張り合い。



「天」という漢字は、確かに人にテンションを与え、「テント」にも繋がるらしい。



イスラエルの民が、モーセに率いられて荒野の中を移動した時代に、彼らは『テント暮らし』であった。


「契約の箱」を収めた至聖所も民の「テント」の中央に位置し、彼らはその「神殿」に敬意を示した。


「神の住まい」

→「神殿」(テント)→「天」



それはホレブの山で、モーセの立場を『岩ノ上』に移した「後の神」の住まい。


「太陽」を象徴とする「御子」だった。



これを理解すれば、謎も解ける。


「お天道様」→「テントの神」

(同時に『太陽』でもある)




 ■天を引き伸ばす


我々が使っている「天」という言葉には、「天幕(tent)」の意味が含まれていた。




イザヤ54 章

1 「子を産まなかったうまずめよ、歌え。産みの苦しみをしなかった者よ、声を放って歌いよばわれ。夫のない者の子は、とついだ者の子よりも多い」と主は言われる。

2 「あなたの天幕の場所を広くし、あなたのすまいの幕を張りひろげ、惜しむことなく、あなたの綱を長くし、あなたの杭を強固にせよ。

3 あなたは右に左にひろがり、あなたの子孫はもろもろの国を獲、荒れすたれた町々をも住民で満たすからだ。

4 恐れてはならない。あなたは恥じることがない。あわてふためいてはならない。あなたは、はずかしめられることがない。あなたは若い時の恥を忘れ、寡婦であった時のはずかしめを、再び思い出すことがない。

5 あなたを造られた者はあなたの夫であって、その名は万軍の主。あなたをあがなわれる者は、イスラエルの聖者であって、全地の神ととなえられる。

6 捨てられて心悲しむ妻、また若い時にとついで出された妻を招くように主はあなたを招かれた」とあなたの神は言われる。

7 「わたしはしばしばあなたを捨てたけれども、大いなるあわれみをもってあなたを集める。




今の日本社会は、「捨てられた女」と重なるほど哀れだ。


しかし、この謎解きを通して、生活の張りが出たような気がしている。


『お天道様』の意味・・・


その神は、我々の住まいの中心にあり、


神の言葉は、民衆の意志力(信念)で実現するのだ。


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