第699話 神の名を消した理由

「『神の名を使うな』と聞くね」

  「もはや風習だよ」

「畏れ多いから?」

  「ホントにそう思う?」

「あまり考えた事ない」

  「なら、調べてみよう」

「OK」


・・・

次の話を聞いて欲しい。


「『イエス』って凄いぞ」

  「大したことないよ」


あれ?

神の子を『冒涜』?


そうじゃない。


彼らは『イエス』という名の「車」が発売されたので、


それについて話していた。


つまり、意識を向けていたのは「神の子」ではなかった。



これをもし、『冒涜』というのなら、今後「イエス」(yes)という言葉さえ口に出来なくなる。




 ■頭にあるスイッチ


問題は、これだ。

「何を話題にしているか」?



「創造主」を意識しながら『イ』を口に出せば、人の頭脳にスイッチが入って「光」を放つ。


しかし、光を封じたい鬼は、『イ』が「神の名である」と教えない気風を構築した。


『口に出すな』

『失礼になる』



認識が消滅した後の時代に、人々は、


その服「いいね」

その本「いいね」


と会話しているのだ。


しかし、創造主に意識を向けていないので光が出ない。



つまり、「神の名を口に出すのは畏れ多い」という講釈は、


「意識」を向けないための「謀(たばか)り」なのである。




 ■光を遮断


暗中模索を続けた人類は、

「ヤ」という名を採用した。


(夜の神に相応しい名?)


実際は誘導だ。


誰がそれをやったかは、もう理解できるだろう。


『神の名を消したい鬼』


これは、鬼の夜に向けた「光」を封じるためである。


理由はそれしかない。


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