第694話 悪意の教育者

「鬼って教育者?」

  「そう、我らはベン・オニ」

「えっ?なら可愛がるはずでは?」

  「その点は冷酷」

「どうして?」

  「目的は『飼い殺し』」

「ウワーッ!」


・・・


イエスは、何度もつぶやいた。


「子どもたちよ」


子を奪われた雌鳥の心境だった。




マタイ23章 (教育者に叱責)

33 へびよ、まむしの子らよ、どうして地獄の刑罰をのがれることができようか。

34 それだから、わたしは、預言者、知者、律法学者たちをあなたがたにつかわすが、そのうちのある者を殺し、また十字架につけ、そのある者を会堂でむち打ち、また町から町へと迫害して行くであろう。

35 こうして義人アベルの血から、聖所と祭壇との間であなたがたが殺したバラキヤの子ザカリヤの血に至るまで、地上に流された義人の血の報いが、ことごとくあなたがたに及ぶであろう。




イエスが話していたのは、

錚々たる相手。


指導者の面々だ。




36 よく言っておく。これらのことの報いは、みな今の時代に及ぶであろう。




この言葉は現実となった。




37 ああ、エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、おまえにつかわされた人たちを石で打ち殺す者よ。ちょうど、めんどりが翼の下にそのひなを集めるように、わたしはおまえの子らを幾たび集めようとしたことであろう。それだのに、おまえたちは応じようとしなかった。

38 見よ、おまえたちの家は見捨てられてしまう。

39 わたしは言っておく、『主の御名によってきたる者に、祝福あれ』とおまえたちが言う時までは、今後ふたたび、わたしに会うことはないであろう」。




当時のエルサレムは、イエスの言葉通り滅んだ。


現代に、

活動を再開しているエルサレムがあったとしても、それはイエスの関わった勢力じゃない。



こう、告げている。


「イエスなど知らない」

「あれはメシアじゃない」



しかし、

当時からずっと、人類を支配してきた「霊の勢力」がいる。


イエスから「世の神」と呼ばれており、太古から人類に君臨して来た支配者である。



「蛇」「マムシの子孫」は、楽園でイブを騙した人類の教育者。


それはシュメール神話の神々であり、『子供たち』に法則を教え、文明を構築させて、現代社会に至っている。




 ■良心ゼロの教育者


世の神の勢力は、人類からすれば『大人』であるから、何でも知っている。


もし思いやりがあったのなら、「火遊びをする『子供』」に注意し、引き戻してくれただろう。


『危ないからやめなさい』


例えば、石油を掘り出して弄ぶだけじゃなく、遺伝子操作まで始めた『子供』を見ていたはずだ。


良心を持つ大人であれば、放置するだろうか?


「危険な毒物が体を蝕む」と知っており、良心の大人であれば、当然注意する。


「それは創造主の自然だ」

「乱してはいけない」


ところが、

「世の神」という名の『大人』は、注意するどころか、自分の子飼いが儲けるため、毒物社会を促進した。



日本では「病院」が象徴だろう。


→ 名は体を表す


それは救いの場所?


むしろ、抗癌剤など「毒物」で患者を死なせる実験場。


『大人』である神々は、何をしていたのだろう?



「義人アベル」を殺したカインに、満足の意を示したあの神のように、


「生贄」を喜んでいる・・・

いや、『量産』させている。



イエスは、「マムシの子孫」がずっと社会を支配し、終わりの日まで難儀をもたらす…と知っていたのだ。


そんな社会を認める『大人の神々』を頼り、救いを求めていた『子供』の我々。


まさに、「良心ゼロの教育者」に全てが任されていた。




 ■隠蔽と捻じ曲げの社会


社会は、神々の良心によって影響を受ける。


「結果」が語っている。


アメリカの「ホワイトハット」が教える。


「数千もの治療法が隠蔽されていた」


それを『神々』が知らない?


そんなはずはない。


自分の崇拝者が「生贄」を量産出来るよう、『カイン』の背中を押していたはずだ。


もう一つの捻じ曲げがあった。




 ■下半身「不浄」の教育


常に社会を支配してきた「教育者」の神々は、正しい倫理観を与えるべきではないだろうか。


例えば、日本神話には平気で「性の話」が織り込まれている。


聖書では、「子孫が腰から出る」という表現だが、それが精一杯である。


「子供は不浄」なのか?


とんでもない。


女性の子宮は「神の宮」に等しく、男性の腰も聖なる地位にある。


しかし鬼神は、それを捻じ曲げて教え、子どもたちがまともに話もできない環境を広げてしまった。


イエスの弟子たちでさえ、排泄後に手洗いをしない話でてんやわんやに騒いでいた。


イエスはその態度を、少々の怒りを加えた雰囲気で正している。


『大人』である鬼神は、社会の風潮をそのように捻じ曲げ、歴史の中でずっと『子供』に間違った見識を与え続けたのだ。


我々も、怒って構わない。


「なぜ下半身が不浄なのか」

「腰は聖なる器官だろう」


悪意の教育者は、『大人』の立場を利用して、神の聖なる腰を愚弄したのである。


※「神輿」は「腰」の象徴であり、神との契約を熟慮する要である。


人類を天の神から奪った鬼神は、『子供』を「愚かなまま」据え置こうとしている。


下半身をなぜ不浄にしたのか?

『悪意の教育者』め。


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