第692話 どっちもどっち

「救いが来ないね」

  「まあ、表も裏も希望的観測だし」

「『どっちもどっち』か」

  「聖句のヒント観る?」

「うん!」


・・・

まだ、遠いのかな?




マルコ13章

19 その日には、神が万物を造られた創造の初めから現在に至るまで、かつてなく今後もないような患難が起るからである。

20 もし主がその期間を縮めてくださらないなら、救われる者はひとりもないであろう。しかし、選ばれた選民のために、その期間を縮めてくださったのである。

21 そのとき、だれかがあなたがたに『見よ、ここにキリストがいる』、『見よ、あそこにいる』と言っても、それを信じるな。

22 にせキリストたちや、にせ預言者たちが起って、しるしと奇跡とを行い、できれば、選民をも惑わそうとするであろう。

23 だから、気をつけていなさい。いっさいの事を、あなたがたに前もって言っておく。

24 その日には、この患難の後、日は暗くなり、月はその光を放つことをやめ、

25 星は空から落ち、天体は揺り動かされるであろう。

26 そのとき、大いなる力と栄光とをもって、人の子が雲に乗って来るのを、人々は見るであろう。

27 そのとき、彼は御使たちをつかわして、地のはてから天のはてまで、四方からその選民を呼び集めるであろう。

28 いちじくの木からこの・を学びなさい。その枝が柔らかになり、葉が出るようになると、夏の近いことがわかる。

29 そのように、これらの事が起るのを見たならば、人の子が戸口まで近づいていると知りなさい。

30 よく聞いておきなさい。これらの事が、ことごとく起るまでは、この時代は滅びることがない。

31 天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は滅びることがない。

32 その日、その時は、だれも知らない。天にいる御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。

33 気をつけて、目をさましていなさい。その時がいつであるか、あなたがたにはわからないからである。




たしかに今、詐欺メールの山に驚かされる。


イエスの言葉は生きている。


地上に『いちじく』が存在しているからだ。


『いちじく』→ ユダヤ教


消滅していたユダヤ教国家は、戦後まもなく出現した。


しかし、受難が待ち受けている。


まるで、そのために再建されたかのようである。



『その葉が、芽吹く』とは・・・


※ 『太陽の光を得よう』とする動き。


否定していたはずのイエスが、『本物の救世主だった』と認める・・・


そんな『派』が生じるのだろうか。


全世界に知られた「いちじく組織」が、中東に存在しているからこそ、福音書と黙示録の内容が空転しないのだ。


頼りにして来たメディアは、虚偽報道がバレて、どっちもどっちの状態となった。



【dodge】ドッヂ

1.素早くかわす。

2.言い逃れ。


※ 日本では「どっち」と発音されているらしい。


我々は「ドジ」を踏みたくないから、聖句をヒントに考えるしかない。



【dodgy】ドジー

1.危険な仕事。

2.ペテン、ごまかし。



救いは、イエスの言葉通り、夏を前にした頃だろうか。



我々には余裕が無い。


『どっちもどっち』の苦痛から、早く開放されたい。


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