第679話 (相撲)取り直しの夢
「ここんとこ、夢ばかり見てね」
「不思議だね、内容は?」
「相撲の夢」
「うん」
「取り直しが始まって」
「へー」
「逆転が起きた」
・・・
勝負は一度、「負け」と決まっていた。
後になって申し入れがあり、
『取り直し』に至る。
実に奇妙。
負けていた力士は、何かを曲げて印を作っていた。
(不明)
取り直し後、実力差が判明する。
主張通り、その力士は勝った。
両者は「認め」のお辞儀をする。
その後、声が浮かんだ。
『神の世に不正はない』
どんな意味だろう?
■四千年後の取り直し?
なぜ今、『取り直し』が必要なのだろう?
もう一度、聖句を見よう。
創世紀32章
24 ヤコブはひとりあとに残ったが、ひとりの人が、夜明けまで彼と組打ちした。
25 ところでその人はヤコブに勝てないのを見て、ヤコブのもものつがいにさわったので、ヤコブのもものつがいが、その人と組打ちするあいだにはずれた。
上記は「不正」。
(関節外しは曲がった行い)
「勝った」と言われても、ヤコブには障害が残った。
神事としての相撲に不正があった…という意味だ。
「あなたは勝った」とは言うが、「『天使』の不正」が有耶無耶にされている。
※ この不正は取り直しに匹敵し、『あなたが勝ち』では見過ごせない行為。
以前から、この相手を「鬼神」と読んでいたが、次の聖句から、理解出来る
→「鬼は『夜明け』まで去らない」
26 その人は言った、「夜が明けるからわたしを去らせてください」。ヤコブは答えた、「わたしを祝福してくださらないなら、あなたを去らせません」。
27 その人は彼に言った、「あなたの名はなんと言いますか」。彼は答えた、「ヤコブです」。
28 その人は言った、「あなたはもはや名をヤコブと言わず、イスラエルと言いなさい。あなたが神と人とに、力を争って勝ったからです」。
29 ヤコブは尋ねて言った、「どうかわたしにあなたの名を知らせてください」。するとその人は、「なぜあなたはわたしの名をきくのですか」と言ったが、その所で彼を祝福した。
30 そこでヤコブはその所の名をペニエルと名づけて言った、「わたしは顔と顔をあわせて神を見たが、なお生きている」。
31 こうして彼がペニエルを過ぎる時、日は彼の上にのぼったが、彼はそのもものゆえに歩くのが不自由になっていた。
32 そのため、イスラエルの子らは今日まで、もものつがいの上にある腰の筋を食べない。かの人がヤコブのもものつがい、すなわち腰の筋にさわったからである。
ヤコブの子孫はその後、「鬼神」と共に歩んだ。
彼らの立場は(土俵の)砂の上にあった。
→ ホレブで『後の神』が来るまで
ホレブ以降、立場は『岩ノ上』に転ずる。
■夜明け前の取り直し
歴史的な「夜明け前」に、鬼は逃げ去る。
(光が恐い)
その前に、ヤコブの道をふらつかせた『天』の不正が正される必要がある。
→ 鬼ともう一度取り直し
結果、
象徴的『ヤコブ』は鬼に勝つ。
(相撲)『取り直しの夢』は、
それを教えてくれたのだろうか。
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