第617話 『かれ』の正体
「これ、わかる?」
「何?」
「言葉の分析でね」
「うん」
「『良かれ・悪かれ』が知りたくて」
「『かれ』の正体?」
「そう、混乱中」
「辞書で引こう!」
【故】カレ
接続詞。
か・あれば
1.こういうわけで。故に。
2.さて、そこで。
「ますます謎に入るのよ」
「うーん」
「どうすれば?」
■「良かれ・悪かれ」とは
「故」(かれ)もそうだが、
流れを指している。
そこで英語から。
【current】カレント
原義:走っている→流れてる→通用している。
1.今の、現時点の、最新の。
2.受け入れ中、流行、流布。
3.最新情報に精通。
4.潮流、海流。
5.電流。
6,風潮、すう勢、動向。
「良かれ」→ 良い流れ
「悪かれ」→ 悪い流れ
「かれ(故)」は、「論理や文章の『流れ』」を指していた。
分かれ→ 分流
解かれ→ 開放への流れ
好かれ→ 好まれる流れ
「幸多かれ」
これは祝福の言葉だが、
一度で終わらず、「流れが続く」という意味になる。
ブラックリストに「書かれ」というなら、それは永続して掲示される。
「種が蒔かれ」も同じ。
成長して実を生じる「まで」行為は継続しているのだ。
■違和感の言葉「イカレ」
我々は、創造主の名が「イ」である事を知っている。
ところが、その名を貶める言葉が日本にある。
なぜ?
【いかれぽんち】
(ポンチはボンチの転)
→ 坊ち
いかれた男、腑抜けな男。
実は先人が、エルサレムの地で拾い上げた「神話」から来ているらしい。
【Ikaros】イカロス
ギリシャ神話の中の名工ダイダロスの子。父の発明した翼で空中を飛んだが、高く飛びすぎ、太陽熱で翼の蝋が溶け、海に落ちて死んだという。
これこそが、「イカロス・ボンチ」ではないだろうか。
いかれぽんち→ イカロス坊ち
(イカロスの息子)
異教の神が、創造主の御子である「太陽」に近寄れば、どうなるかが示されている。
接近(カレント)は致命傷。
日本の先人はこれを「カレの正体」と共に残してくれたようだ。
但し、これらは私見である。
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