第610話 黒いヘッドライトの集団

「また解明しなきゃ」

  「夢見た?」

「うん」


・・・

一枚の写真。


そこに3百人くらいの男たちが、こちらを向いて写っている。


みんな、黒いヘッドライトを

手に持っている。


バンドで頭に固定するあのライトだ。


この写真は?




 ■「念」を理解した集団


年頭に意味不明の夢見だった。

場面が「念頭」から離れない。


最初は写真だったが、そのうち彼らとの交流が始まった。


彼らは口々に話している。


「念を放つと人が集まる」

  「ホント?」


念で→ 人寄せ


「商売人はいいね」

  「観光地もね」



イエスの言葉を思い出した。



マタイ7章(念が反射する話)

1 人をさばくな。自分がさばかれないためである。 あなたがたがさばくそのさばきで、自分もさばかれ、あなたがたの量るそのはかりで、自分にも量り与えられるであろう。




イエスは「行為」の話をしていたのだろうか?


それもあるが、

夢のヒントは?


→ 『記念』写真


「念が呼び寄せた」人々の写真だった。


人間は常に、「念」を発しているが、


それには、水面を伝わる波動のように反射が帰って来る。


イエスの話にある「量り」は、

「計り事」。


この解釈であれば、

相手は特定されない。


不特定多数に向けて送り出された人の念は、「実現」という反射現象を引き起こす。




 ■「Q」が放った念


この組織は長年、「念」を放って来た。


→ 祈念


これに応じ、今の結果がある。


夢にあった一枚の記念写真は『祈念写真』だった。


「念に呼応して人が来る」


「黒いヘッドライト」は、目に見えない光(念)を放つライトを意味していたようだ。


これらを読み抜く眼力。


「それを曇らせるな」という話が続いている。




… なぜ、兄弟の目にあるちりを見ながら、自分の目にある梁を認めないのか。 自分の目には梁があるのに、どうして兄弟にむかって、あなたの目からちりを取らせてください、と言えようか。

偽善者よ、まず自分の目から梁を取りのけるがよい。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目からちりを取りのけることができるだろう。




「黒いヘッドライトの集団」は、この話を理解していたに違いない。


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