第609話 相当な実力者
「昨年は色々あったね」
「うん」
「あんな事、こんな事…」
「そうそう」
「それは『そうと』!」
「えっ?」
「激動が始まりそうだよ」
・・・
話題を替える言葉。
それが
→ そうと
「相当」などと辞書にあるが、あまりピンと来ない。
むしろ英語の方が適切だ。
【sort】ソート
原義:運、運命→くじ引き→分類→種類
1.タイプ、性質。
2.人。
3.…から区分する。
4.問題処理、解決する。
5.似合う。
次々と、色々な出来事が「分類」され、「区分」される。
その処理を終えてから、別の話題に移る…というわけだ。
また、
「彼は『相当』な人物だ」
…という表現も「類別」。
He is a good sort
(彼は信頼できる人だ)
振り返る出来事を「運命」のように扱い、整理する。
「ソートする」のだ。
■アメリカから始まった
善悪を分類し、ソートする作戦は、まずアメリカからであった。
→ 掃討作戦
これは、闇雲に全滅を狙っているのではなく、緻密な分類を経て行われている。
ケネディ暗殺の直後から、運命的な計画が進行していたのだ。
過去、神の国である日本が中心になれないのかと考えた事もあるが、それは無理だった。
「アメリカはキリスト教国」
しかし日本は?
「神の国」なら、「統一組織」という条件が必要。
「日本は程遠い」
日本には、世界を纏める「相当な実力者」がいないのだ。
イエスが、「最初が最後」とほのめかしたのも当然であった。
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