第595話 日本は「胡瓜畑」か?

「日本が『胡瓜畑』とあるね」

  「イザヤ書の?」

「うん、意味は?」

  「『背教の畑』だとか」

「うわ、嬉しくない」

  「まあ、説だけど」


・・・

「胡瓜畑」を掘り下げた。




イザヤ1章 (背教への苦情)

1 アモツの子イザヤがユダの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの世にユダとエルサレムについて見た幻。

2 天よ、聞け、地よ、耳を傾けよ、主が次のように語られたから、「わたしは子を養い育てた、しかし彼らはわたしにそむいた。

3 牛はその飼主を知り、ろばはその主人のまぐさおけを知る。しかしイスラエルは知らず、わが民は悟らない」。

4 ああ、罪深い国びと、不義を負う民、悪をなす者のすえ、堕落せる子らよ。彼らは主を捨て、イスラエルの聖者をあなどり、これをうとんじ遠ざかった。




日本をユダヤとするなら、

この聖句は無視できない。


神の気持ちを汲むべきだろう。




5 あなたがたは、どうして重ね重ねそむいて、なおも打たれようとするのか。その頭はことごとく病み、その心は全く弱りはてている。

6 足のうらから頭まで、完全なところがなく、傷と打ち傷と生傷ばかりだ。これを絞り出すものなく、包むものなく、油をもってやわらげるものもない。

7 あなたがたの国は荒れすたれ、町々は火で焼かれ、田畑のものはあなたがたの前で外国人に食われ、滅ぼされたソドムのように荒れすたれた。

8 シオンの娘はぶどう畑の仮小屋のように、きゅうり畑の番小屋のように、包囲された町のように、ただひとり残った。




神の国と自負して戦争に向かい、

敗戦して収奪された日本の状況に合致している。


神は臣民の態度によって処遇を決める。


傲慢なら→ 見捨て

謙遜なら→ 救う


結局、国家は焦土と化したが、復興後の態度も観察されている。




9 もし万軍の主が、われわれに少しの生存者を残されなかったなら、われわれはソドムのようになり、またゴモラと同じようになったであろう。

10 あなたがたソドムのつかさたちよ、主の言葉を聞け。あなたがたゴモラの民よ、われわれの神の教に耳を傾けよ。

11 主は言われる、「あなたがたがささげる多くの犠牲は、わたしになんの益があるか。わたしは雄羊の燔祭と、肥えた獣の脂肪とに飽いている。わたしは雄牛あるいは小羊、あるいは雄やぎの血を喜ばない。




今も、神はご機嫌を損ねているようだ。


原因は「庭の状態」にある。




12 あなたがたは、わたしにまみえようとして来るが、だれが、わたしの庭を踏み荒すことを求めたか。

13 あなたがたは、もはや、むなしい供え物を携えてきてはならない。薫香は、わたしの忌みきらうものだ。新月、安息日、また会衆を呼び集めること――わたしは不義と聖会とに耐えられない。

14 あなたがたの新月と定めの祭とは、わが魂の憎むもの、それはわたしの重荷となり、わたしは、それを負うのに疲れた。




こんな状態では「祈り」など「聞かれていない」と書かれている。


しかし、一抹の望みもある。




15 あなたがたが手を伸べるとき、わたしは目をおおって、あなたがたを見ない。たとい多くの祈をささげても、わたしは聞かない。あなたがたの手は血まみれである。

16 あなたがたは身を洗って、清くなり、わたしの目の前からあなたがたの悪い行いを除き、悪を行うことをやめ、

17 善を行うことをならい、公平を求め、虐げる者を戒め、みなしごを正しく守り、寡婦の訴えを弁護せよ。




→ 弱者の声を聞け




18 主は言われる、さあ、われわれは互に論じよう。たといあなたがたの罪は緋のようであっても、雪のように白くなるのだ。紅のように赤くても、羊の毛のようになるのだ。

19 もし、あなたがたが快く従うなら、地の良き物を食べることができる。

20 しかし、あなたがたが拒みそむくならば、つるぎで滅ぼされる」。これは主がその口で語られたことである。

21 かつては忠信であった町、どうして遊女となったのか。昔は公平で満ち、正義がそのうちにやどっていたのに、今は人を殺す者ばかりとなってしまった。




「遠い昔の崇拝に戻せ」

・・・

「為政者を清くせよ」




22 あなたの銀はかすとなり、あなたのぶどう酒は水をまじえ、

23 あなたのつかさたちはそむいて、盗びとの仲間となり、みな、まいないを好み、贈り物を追い求め、みなしごを正しく守らず、寡婦の訴えは彼らに届かない。

24 このゆえに、主、万軍の主、イスラエルの全能者は言われる、「ああ、わたしはわが敵にむかって憤りをもらし、わがあだにむかって恨みをはらす。

25 わたしはまた、わが手をあなたに向け、あなたのかすを灰汁で溶かすように溶かし去り、あなたの混ざり物をすべて取り除く。




この聖句は、成就している。

一致に驚くしか無い。




26 こうして、あなたのさばきびとをもとのとおりに、あなたの議官を初めのとおりに回復する。その後あなたは正義の都、忠信の町ととなえられる」。

27 シオンは公平をもってあがなわれ、そのうちの悔い改める者は、正義をもってあがなわれる。




やはり、背く者は引き戻せない。




28 しかし、そむく者と罪びととは共に滅ぼされ、主を捨てる者は滅びうせる。

29 あなたがたは、みずから喜んだかしの木によって、はずかしめを受け、みずから選んだ園によって、恥じ赤らむ。

30 あなたがたは葉の枯れるかしの木のように、水のない園のようになり、

31 強い者も麻くずのように、そのわざは火花のようになり、その二つのものは共に燃えて、それを消す者はない。




 ■きゅうり畑の案山子

  (偶像国家日本の風景)



イザヤの聖句で、その国土はこうなっていた。




イザヤ

8 シオンの娘はぶどう畑の仮小屋のように、きゅうり畑の番小屋のように、包囲された町のように、ただひとり残った。



「胡瓜畑」は「エジプト」で馴染みの風景だった。


つまり「異邦人の畑」を指す表現である。



エレミヤ書では、

「畑の案山子」と「偶像」が結び付けられている。




エレミヤ書10章(畑の案山子)

1 イスラエルの家よ、主のあなたがたに語られる言葉を聞け。

2 主はこう言われる、「異邦の人の道に習ってはならない。また異邦の人が天に現れるしるしを恐れても、あなたがたはそれを恐れてはならない。

3 異邦の民のならわしはむなしいからだ。彼らの崇拝するものは、林から切りだした木で、木工の手で、おのをもって造ったものだ。

4 人々は銀や金をもって、それを飾り、くぎと鎚をもって動かないようにそれをとめる。

5 その偶像は、きゅうり畑のかかしのようで、ものを言うことができない。歩くこともできないから、人に運んでもらわなければならない。それを恐れるに及ばない。それは災をくだすことができず、また幸をくだす力もないからだ」。




この聖句を、イザヤ書と共に受け入れるなら、胡瓜畑となった国家を救えるだろう。


奇しくも今、上層部の浄化が行われている。


この先、弱者が保護され「忠信の都」に戻るかどうか、この目で確かめよう。


日本は「胡瓜畑」を脱するだろうか?


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