第591話 神と人の裏表

「年末の紅白は変だったよね」

  「あれね!」


・・・

NHK紅白は悪魔崇拝儀式…

https://blog.goo.ne.jp/kimito39/e/156b2406cd41a57933bfafe89004f092


表の顔とゴムマスクの裏は顔が違うという。


トリックもここまで来たか。


これは、人間社会だけじゃなく、神の世界も同じだった。


つまり我々は、何でも裏表があると知って判断しなければならない。


聖書を信じる人々は、神の裏表など考えもしないだろう。


しかしその態度は、鬼の思う壺である。



今回は、鬼神の思惑が裏目に出た部分を取り上げよう。



ホレブの荒野で、モーセは「山の神」に呼ばれて登った。

(山名は「シナイ」とされる)


ところが「それっきり」音信が無い。




出エジプト記32章

1 民はモーセが山を下ることのおそいのを見て、アロンのもとに集まって彼に言った、「さあ、わたしたちに先立って行く神を、わたしたちのために造ってください。わたしたちをエジプトの国から導きのぼった人、あのモーセはどうなったのかわからないからです」。

2 アロンは彼らに言った、「あなたがたの妻、むすこ、娘らの金の耳輪をはずしてわたしに持ってきなさい」。

3 そこで民は皆その金の耳輪をはずしてアロンのもとに持ってきた。

4 アロンがこれを彼らの手から受け取り、工具で型を造り、鋳て子牛としたので、彼らは言った、「イスラエルよ、これはあなたをエジプトの国から導きのぼったあなたの神である」。

5 アロンはこれを見て、その前に祭壇を築いた。そしてアロンは布告して言った、「あすは主の祭である」。

6 そこで人々はあくる朝早く起きて燔祭をささげ、酬恩祭を供えた。民は座して食い飲みし、立って戯れた。




山上では、これを察知した「前の神」(一度目に呼んだ神)が、状況をモーセに教えた。




7 主はモーセに言われた、「急いで下りなさい。あなたがエジプトの国から導きのぼったあなたの民は悪いことをした。

8 彼らは早くもわたしが命じた道を離れ、自分のために鋳物の子牛を造り、これを拝み、これに犠牲をささげて、『イスラエルよ、これはあなたをエジプトの国から導きのぼったあなたの神である』と言っている」。



ここで神の反応は短気。




9 主はまたモーセに言われた、「わたしはこの民を見た。これはかたくなな民である。

10 それで、わたしをとめるな。わたしの怒りは彼らにむかって燃え、彼らを滅ぼしつくすであろう。しかし、わたしはあなたを大いなる国民とするであろう」。




モーセが苦労して連れ出した民を、「全滅させる」という。


強引な態度であった。




11 モーセはその神、主をなだめて言った、「主よ、大いなる力と強き手をもって、エジプトの国から導き出されたあなたの民にむかって、なぜあなたの怒りが燃えるのでしょうか。

12 どうしてエジプトびとに『彼は悪意をもって彼らを導き出し、彼らを山地で殺し、地の面から断ち滅ぼすのだ』と言わせてよいでしょうか。どうかあなたの激しい怒りをやめ、あなたの民に下そうとされるこの災を思い直し、

13 あなたのしもべアブラハム、イサク、イスラエルに、あなたが御自身をさして誓い、『わたしは天の星のように、あなたがたの子孫を増し、わたしが約束したこの地を皆あなたがたの子孫に与えて、長くこれを所有させるであろう』と彼らに仰せられたことを覚えてください」。

14 それで、主はその民に下すと言われた災について思い直された。




15 モーセは身を転じて山を下った。彼の手には、かの二枚のあかしの板があった。板はその両面に文字があった。すなわち、この面にも、かの面にも文字があった。

16 その板は神の作、その文字は神の文字であって、板に彫ったものである。




モーセは、この神の剣幕を見て、「絶滅」を避ける「清め」を余儀なくされる。




17 ヨシュアは民の呼ばわる声を聞いて、モーセに言った、「宿営の中に戦いの声がします」。

18 しかし、モーセは言った、「勝どきの声でなく、敗北の叫び声でもない。わたしの聞くのは歌の声である」。

19 モーセが宿営に近づくと、子牛と踊りとを見たので、彼は怒りに燃え、手からかの板を投げうち、これを山のふもとで砕いた。




神から受け取った「石」を、モーセが砕いている。


世界のキリスト教では、この部分にあまり触れないが、イエスの仇名が「石」である事から、これは「イエスの犠牲」を意味すると理解出来る。


再び、神の手から渡される石は存在しなくなった。


石の「裏表」に文字が刻まれていたという説明からも、イエスが天界の裏事情にまで精通していたという推理を可能にする。


この後、モーセによる粛清が始まり、民は清められる。




 ■モーセが惚れた神


二度目の登山では、神の雰囲気がまるで違っていた。



出エジプト記33章

1 さて、主はモーセに言われた、「あなたと、あなたがエジプトの国から導きのぼった民とは、ここを立ってわたしがアブラハム、イサク、ヤコブに誓って、『これをあなたの子孫に与える』と言った地にのぼりなさい。

2 わたしはひとりの使をつかわしてあなたに先立たせ、カナンびと、アモリびと、ヘテびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとを追い払うであろう。



この神は、イスラエルの民に戦いをさせず敵を追い払うのだ。


それは、「平和の君」と呼ばれたイエスの雰囲気である。




3 あなたがたは乳と蜜の流れる地にのぼりなさい。しかし、あなたがたは、かたくなな民であるから、わたしが道であなたがたを滅ぼすことのないように、あなたがたのうちにあって一緒にはのぼらないであろう」。

4 民はこの悪い知らせを聞いて憂い、ひとりもその飾りを身に着ける者はなかった。

5 主はモーセに言われた、「イスラエルの人々に言いなさい、『あなたがたは、かたくなな民である。もしわたしが一刻でも、あなたがたのうちにあって、一緒にのぼって行くならば、あなたがたを滅ぼすであろう。ゆえに、今、あなたがたの飾りを身から取り去りなさい。そうすればわたしはあなたがたになすべきことを知るであろう』」。




これは、「自分を飾り立てない」という日本の民族性によく似ている。




6 それで、イスラエルの人々はホレブ山以来その飾りを取り除いていた。



7 モーセは幕屋を取って、これを宿営の外に、宿営を離れて張り、これを会見の幕屋と名づけた。すべて主に伺い事のある者は出て、宿営の外にある会見の幕屋に行った。

8 モーセが出て、幕屋に行く時には、民はみな立ちあがり、モーセが幕屋にはいるまで、おのおのその天幕の入口に立って彼を見送った。

9 モーセが幕屋にはいると、雲の柱が下って幕屋の入口に立った。そして主はモーセと語られた。

10 民はみな幕屋の入口に雲の柱が立つのを見ると、立っておのおの自分の天幕の入口で礼拝した。

11 人がその友と語るように、主はモーセと顔を合わせて語られた。こうしてモーセは宿営に帰ったが、その従者なる若者、ヌンの子ヨシュアは幕屋を離れなかった。




以上の記述から、モーセが「その神に惚れた」という状況が理解出来る。


※ 聖書の象徴表現で、「神は『男』」、「選民は『女』」と教えている。選民を代表するモーセが「神に惚れた女」を演じているのである。




12 モーセは主に言った、「ごらんください。あなたは『この民を導きのぼれ』とわたしに言いながら、わたしと一緒につかわされる者を知らせてくださいません。しかも、あなたはかつて『わたしはお前を選んだ。お前はまたわたしの前に恵みを得た』と仰せになりました。

13 それで今、わたしがもし、あなたの前に恵みを得ますならば、どうか、あなたの道を示し、あなたをわたしに知らせ、あなたの前に恵みを得させてください。また、この国民があなたの民であることを覚えてください」。

14 主は言われた「わたし自身が一緒に行くであろう。そしてあなたに安息を与えるであろう」。




神の性格が、これほどまでに違うのだ。


そして、「石が砕かれた」という記述からは、イエスの犠牲への思いと共に、「鬼神との契約」(その意思)が「無効になった」と読む事が出来る。



◉ 鬼の計略は、全て「裏目に出る」。


「紅白の裏」が読めた人は、そう思ったのではないだろうか?



「神と人の裏表」を、しっかり見極めながら歩み続けよう。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る