第551話 王者のナンバー

「夢を見た」

  「また?」


・・・

夢の中で、私は自動車屋だった。


それも、トラックの廃車を担当していたので、大きなビルの中で廃車のナンバーを集めていた。


最上階から集め始めたナンバーを小脇に抱え、最下段まで降りたのだが問題が発生。


「一枚足りない!」


二枚でワンセットなのに、相棒のいないナンバーが一枚ある。


また最上階まで登って、探すのか?


どのように探したか覚えていないが、これが見つからないと最初からの努力の全てが無駄になる。


「うわ~っ!」




 ■偶然に発見した一枚


これはもうダメかもわからん。


そのように思いながら、ふと見付けた部屋があった。


そこは作業に関係のない展示室である。


その中になんと、考えもしない形のナンバーがあったのだ。


「雄牛の角」が生えていた。


そうした特殊なプレス機を、「特別」に誂えたのだろうか?


トラックの全面に、誇らしげに飾る特別仕様だったようだ。


「ナンバーは四角い」

「それが規格だから」

・・・


これが頭に定着していたため、通常の捜索で見つかるはずもなかったのだ。


こんな特殊な形のナンバーが、あった事も不思議だが、こうした夢を見た理由も不明で終わるのだろうか?


「あっ!」

「そうか!」




 ■イエスの特殊性を教えてた


男女一組の夫婦から子供が生まれるのだ・・・


そう考えている人に、キリスト・イエスが天の神の介在で生まれたという聖書の教え、


それは、信じられない話である。


→ 常識の外にある


まさか、こんな話・・・


その態度は、特別な誕生をして世界の王になる人物を見逃してしまうだろう。


「創作だよ…と言う人の捜索」に、「角のあるナンバー」は決して見つからない。


それが「王者のナンバー」だとしても・・・



やっと解明できて嬉しいが、

これは本当に不思議な夢だった。


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