第550話 カルマと鬼

「難解な理論を聞いた」

  「どんな?」

「カルマ!」

  「ウェブ検索したら?」

「どうして?」

  「頭で計算不能だし」

「けいさん?」


・・・

神の天秤に掛けてみる。

・・・

ある人が


→ 核ミサイルで1億殺した


次の人生で、善行を繰り返した。

(価値を取り戻すため)



イエスは、ユダ・イスカリオテを、こう評価した。


「生まれて来ない方が良かった」


彼は、「イエス一人」を裏切っただけだが、相手の価値は?


→ 人類全体に等しい


イエスという存在には、「アダムの子孫を救う」という膨大な価値がある。


そんな人物の刑場行きを定める事になる。


しかも、サタンが入って彼を動かし、切っ掛けを作っただけなのだ。


だが、そんな役割を遂行してしまったら、その後は何度生まれて来ても帳消しに出来ない。


世界中のキリスト教徒から、総スカンを食らう・・・

そんなカルマを背負ってしまったからだ。


それでも生きていく?


「サタン」に入られて動かされただけなのに・・・



※ 言葉も少し調査した。



【take】テイク

原義:触れる、つかむ、捉える。

1.持っていく、連れて行く。

2.乗っていく。

3.手に取る、握る、抱く。

4.選ぶ、選び取る。

5.貰う、受け入れる、従う。

6.場所・位置を占める。

以下略…



答えは「1」で出ている。


→ 持っ『ていく』


「買っていく」や

「持っていく」や

「付いていく」など


全てが当てはまる。


過去形の「took」なら…


→ 得


「あなたの『とく』ですよ」

(取得なども)


こんな調子でガンガン使っているが、気付かない。


「気付かない」といえば、

「見えない存在」もそうだ。




 ■鬼が活用出来る「カルマ」


様々な人の肩に乗って、その人生を眺めて来たのが…


→ 鬼


人間に、自分の経験を語ると、それがカルマの体裁を得る。


利用しなければ勿体ない。


「お前の前世を教えよう」


※ 二人の前では偽証だが、一人だけなら平気で嘘が言える。


その人は自分が、核のスイッチを押したと『教わった』。


「四百万人殺している」

「その苦痛は家族にも及んだ」

「全てを、お前の人生で償え」


残酷な鬼の論理である。


鬼は「法」にこだわるから天秤のバランスが取れるまで容赦しないだろう。


それでも生きていく?

生まれて来ない方が良かった?


その人は、死物狂いで「カルマ・嘘」という検索を掛け、


そして、生きていく決意を固めたのだった。


つまり、「カルマ」と「鬼の存在」がワンセット。


鬼の撹乱が地上に満ちる切っ掛けは、人(アダムとイブ)が騙されて人類史が築かれたためだった。


「カルマ」と「鬼」は、神の戦士の考察に必須項目なのである。


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