第549話 羊は養われる
「未来はどうなるかな?」
「悩み?」
「そう、失職とかあるし」
「あー、もう噂が出てるね」
「食うに困るかもよ」
「大丈夫!」
「え?」
・・・
イエスは羊飼い。
「羊」になれば、困らない。
■白石宇井の世界
ヨベルの年には、奴隷身分からの開放が常であった。
それは、「神の民の風習」であったからだ。
しかし、本物でない選民がこの世界を支配して来たので、そうした暖かい処置はされなかった。
→ 全員が奴隷労働に終わる
二枚目の主が、世界に広げた結果も同じ。
ヨベル(英語でのジュビリー)は実施されなかった。
この冷たさ・・・
彼らが本物ではない事が判明する。
「暖かな羊飼い」は、まるで違う政策を実施してくれるだろう。
現在、アメリカのトランプ政権が目指しているのも通過リセットと呼ばれるジュビリーだ。
その雰囲気から、弱者を思いやる羊飼いの心が読み取れる。
■失職から復職へ
イエスは福音書で告げている。
「私は羊飼い」
「羊を大切に扱う」
イエスの呼び掛けに集まる人々を、豊かな草原に誘ってくれる。
例えば教会なら、本物イエスからの教育を求めて殺到する人々に教える仕事が生じる。
生活の心配は無いから、悠々と教えてあげればいいのである。
神社関係なら、外国から押し寄せる人々に接待を必要としている。
羊が羊飼いについて、教えるのだ。
そして、日本という魅力ある国についても。
しかしそれは、
「真っ白な羊」に転じてからの話。
「清めの必要」が、イザヤ書の冒頭で宣告されている。
イザヤ 1章
1アモツの子イザヤがユダの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの世にユダとエルサレムについて見た幻。
2天よ、聞け、地よ、耳を傾けよ、 主が次のように語られたから、 「わたしは子を養い育てた、 しかし彼らはわたしにそむいた。
3牛はその飼主を知り、 ろばはその主人のまぐさおけを知る。 しかしイスラエルは知らず、 わが民は悟らない」。
4ああ、罪深い国びと、不義を負う民、 悪をなす者のすえ、堕落せる子らよ。 彼らは主を捨て、 イスラエルの聖者をあなどり、 これをうとんじ遠ざかった。
5あなたがたは、どうして重ね重ねそむいて、 なおも打たれようとするのか。 その頭はことごとく病み、 その心は全く弱りはてている。
6足のうらから頭まで、 完全なところがなく、 傷と打ち傷と生傷ばかりだ。 これを絞り出すものなく、包むものなく、 油をもってやわらげるものもない。
7あなたがたの国は荒れすたれ、 町々は火で焼かれ、 田畑のものはあなたがたの前で外国人に食われ、 滅ぼされたソドムのように荒れすたれた。
8シオンの娘はぶどう畑の仮小屋のように、 きゅうり畑の番小屋のように、 包囲された町のように、ただひとり残った。
9もし万軍の主が、 われわれに少しの生存者を残されなかったなら、 われわれはソドムのようになり、 またゴモラと同じようになったであろう。
10あなたがたソドムのつかさたちよ、 主の言葉を聞け。 あなたがたゴモラの民よ、 われわれの神の教に耳を傾けよ。
11主は言われる、 「あなたがたがささげる多くの犠牲は、 わたしになんの益があるか。 わたしは雄羊の燔祭と、 肥えた獣の脂肪とに飽いている。 わたしは雄牛あるいは小羊、 あるいは雄やぎの血を喜ばない。
12あなたがたは、わたしにまみえようとして来るが、 だれが、わたしの庭を踏み荒すことを求めたか。
13あなたがたは、もはや、 むなしい供え物を携えてきてはならない。 薫香は、わたしの忌みきらうものだ。 新月、安息日、また会衆を呼び集めること―― わたしは不義と聖会とに耐えられない。
14あなたがたの新月と定めの祭とは、 わが魂の憎むもの、 それはわたしの重荷となり、 わたしは、それを負うのに疲れた。
15あなたがたが手を伸べるとき、 わたしは目をおおって、あなたがたを見ない。 たとい多くの祈をささげても、わたしは聞かない。 あなたがたの手は血まみれである。
16あなたがたは身を洗って、清くなり、 わたしの目の前からあなたがたの悪い行いを除き、 悪を行うことをやめ、
17善を行うことをならい、公平を求め、 しえたげる者を戒め、 みなしごを正しく守り、寡婦の訴えを弁護せよ。
18主は言われる、 さあ、われわれは互に論じよう。 たといあなたがたの罪は緋のようであっても、 雪のように白くなるのだ。 紅のように赤くても、羊の毛のようになるのだ。
19もし、あなたがたが快く従うなら、 地の良き物を食べることができる。
20しかし、あなたがたが拒みそむくならば、 つるぎで滅ぼされる」。 これは主がその口で語られたことである。
21かつては忠信であった町、 どうして遊女となったのか。 昔は公平で満ち、 正義がそのうちにやどっていたのに、 今は人を殺す者ばかりとなってしまった。
22あなたの銀はかすとなり、 あなたのぶどう酒は水をまじえ、
23あなたのつかさたちはそむいて、 盗びとの仲間となり、 みな、まいないを好み、贈り物を追い求め、 みなしごを正しく守らず、 寡婦の訴えは彼らに届かない。
24このゆえに、主、万軍の主、 イスラエルの全能者は言われる、 「ああ、わたしはわが敵にむかって憤りをもらし、 わがあだにむかって恨みをはらす。
25わたしはまた、わが手をあなたに向け、 あなたのかすを灰汁で溶かすように溶かし去り、 あなたの混ざり物をすべて取り除く。
26こうして、あなたのさばきびとをもとのとおりに、 あなたの議官を初めのとおりに回復する。 その後あなたは正義の都、 忠信の町ととなえられる」。
27シオンは公平をもってあがなわれ、 そのうちの悔い改める者は、 正義をもってあがなわれる。
28しかし、そむく者と罪びととは共に滅ぼされ、 主を捨てる者は滅びうせる。
29あなたがたは、みずから喜んだかしの木によって、 はずかしめを受け、 みずから選んだ園によって、恥じ赤らむ。
30あなたがたは葉の枯れるかしの木のように、 水のない園のようになり、
31強い者も麻くずのように、 そのわざは火花のようになり、 その二つのものは共に燃えて、それを消す者はない。
日本の支配層への苦情は、これでも足りないほどである。
9節にこうある。
8シオンの娘はぶどう畑の仮小屋のように、 きゅうり畑の番小屋のように、 包囲された町のように、ただひとり残った。
胡瓜畑の「番小屋」とはどこなのか?
それ意外は、「シオンの娘」でないという。
当然、清められるはず。
しかし彼らが、羊に目覚めると事情が一変するだろう。
※ 詳細は聖句にある。
「二枚目のキリスト」を教えて来た教会も実情を知るしかない。
ヨハネ 10章
1よくよくあなたがたに言っておく。羊の囲いにはいるのに、門からでなく、ほかの所からのりこえて来る者は、盗人であり、強盗である。
2門からはいる者は、羊の羊飼である。
3門番は彼のために門を開き、羊は彼の声を聞く。そして彼は自分の羊の名をよんで連れ出す。
4自分の羊をみな出してしまうと、彼は羊の先頭に立って行く。羊はその声を知っているので、彼について行くのである。
5ほかの人には、ついて行かないで逃げ去る。その人の声を知らないからである」。
6イエスは彼らにこの比喩を話されたが、彼らは自分たちにお話しになっているのが何のことだか、わからなかった。
※ 終わりの日に来るのは「一枚目」である。
7そこで、イエスはまた言われた、「よくよくあなたがたに言っておく。わたしは羊の門である。
8わたしよりも前にきた人は、みな盗人であり、強盗である。羊は彼らに聞き従わなかった。
9わたしは門である。わたしをとおってはいる者は救われ、また出入りし、牧草にありつくであろう。
10盗人が来るのは、盗んだり、殺したり、滅ぼしたりするためにほかならない。わたしがきたのは、羊に命を得させ、豊かに得させるためである。
11わたしはよい羊飼である。よい羊飼は、羊のために命を捨てる。
12羊飼ではなく、羊が自分のものでもない雇人は、おおかみが来るのを見ると、羊をすてて逃げ去る。そして、おおかみは羊を奪い、また追い散らす。
13彼は雇人であって、羊のことを心にかけていないからである。
14わたしはよい羊飼であって、わたしの羊を知り、わたしの羊はまた、わたしを知っている。
15それはちょうど、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じである。そして、わたしは羊のために命を捨てるのである。
16わたしにはまた、この囲いにいない他の羊がある。わたしは彼らをも導かねばならない。彼らも、わたしの声に聞き従うであろう。そして、ついに一つの群れ、ひとりの羊飼となるであろう。
17父は、わたしが自分の命を捨てるから、わたしを愛して下さるのである。命を捨てるのは、それを再び得るためである。
「二枚目」の囲いから出され、
「一枚目」の囲いに保護される。
今まで請負だった羊飼いは、逃げ去るか心を入れ替えるしか道が無い。
しかし清くなると、一枚目の配下として忙しくなる。
こうして我々は、安心の牧草地に向かうだろう。
羊は養われる。
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