第521話 夫婦喧嘩と鬼

「夫婦喧嘩は不思議だね」

  「あー、複雑だし」

「けど、飛ばせないでしょ?」

  「確かに」


・・・

鬼が関与しているか?


答えは→ イエス


悪気なく発した言葉に、


→ カチン!


「ちゃぶ台返し」に発展する場合もあるだろう。


後から考えてみると、何であんな事くらいであそこまで・・・


そう思うはずだ。


原因は


→ 鬼


理解のすれ違いを発生させる。




 ■予防線を張っておこう


人の頭に「カチン」を送り込むのは、鬼の常套手段。


しかし、咄嗟の出来事なので先に言葉や行動が来てしまうのだ。


夫婦喧嘩に限らず、些細な事で「瞬間に切れる人」は、常に鬼が感情に介入している。


「油断するな」と言っても、無理な話だろう。


本当に「瞬間」なのだから。


ならば、

→ 鬼への予防線が必要


それは?




 ■聖霊の力による結界


例えば、「結界」と呼ばれる予防線を張れば、鬼の動きを規制できる。


一つの案:

◉ 私に思い違いをさせる鬼は、即座に底知れぬ所へ落ちろ。

「井ノ神の聖霊により」



これが政令となって、心に刻まれると、結果は違って来るはずだ。



相手の言葉に、一呼吸置いてから返事を返すのは、なかなか難しい。


何しろ鬼は、肩に乗るほど身近に潜んでいる。


無意識の行動にも結界によるカバーを必要とするだろう。


つまらない喧嘩を避けるため、

「夫婦喧嘩と鬼」の関係に身構えておこう。


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