第516話 判断は子供に任せよう

「正邪の判断って難しいね」

  「簡単よ」

「どうすりゃいい?」

  「子供になれば」

「こども?」

  「複雑に考えない事」


・・・

「光」が無いと、判断を誤る。


闇の中でゴソゴソしているので倒したら、味方だった・・・


そうした間違いは、鬼が好む。

こう思っている。


→ 善悪の判断を間違えろ


「情報開示」は「光の技」であり、人が間違いを侵さない環境を作ってくれるから、多いほどいい。


もしまだ闇が深いから、はっきり書く事は出来ないが、情報の光を受けたら書き足そうと考えている。



しかし、

お祭りの神輿はなぜ、あんなに人気があるのだろう?


日本人は、無意識のレベルで知っている。


→ それは「御子の象徴」


知らない事柄を教え、間違った判断を正す「選民の光」だ。


これを隠蔽したいのは、光を恐れる鬼である。



日本の場合は、光の神輿だから、民の顔も明るくなる。


しかし、隠してあった光を出そうとしたら、鬼の首領が大いに焦った。




 ■もし光があったら


戦争への突入を回避する策は、人知の及ばない所にある。


もし、神殿に光の箱があれば知識の闇を照らしてくれただろう。


指導者に「名案」が浮かぶ。


あの当時の日本が、神輿から出る知恵を活用していたら、


→ 戦争は回避できた


日本軍が中国大陸に出た時、アメリカは「引き上げろ」と告げていた。


どうすべきか神輿に訪ねたら、こう言われたはずだ。


→ 引き上げなさい


万難を排して戦争するより、万難を排して引き上げる方が楽である。


御子は、「平和の君」と呼ばれており、その方向で指導してくれるからである。


血を流さない解決法を、最初に提示してくれただろう。


相手が攻めて来てから出すのでは、遅いのだ。


当初から神殿に安置してあれば、敵は考える。


「あの光は怖い」


闇の中で、神輿の威光が敵を牽制するわけだ。


敵の背後に「鬼」がいて、その指導者層を牛耳っているのだから、そうなるのは当然。


しかし、鬼の配下は日本にもいるから、御為ごかしを使ってでも光の隠蔽を進言するだろう。


「奪われたら困ります」

「隠しましょう」


これは、後先が逆である。


鬼が恐れる光を封じて、鬼を喜ばせているだけなのだ。


犯罪者は、警察の看板がある所に寄り付かない。


鬼は、光の箱がある所に仕掛けない。


しかし、イザヤはヒゼキヤ王の消極的考えに危機感を抱いた。


「神輿は宝の持ち腐れになる」


だから日本に避難させたのだ。




 ■二種類の神輿の識別


神輿は元々、世の神の勢力が「戦いの箱」として構築したもの。


選民は当初、「戦民」として選ばれ、諸国を制覇して行く武器であったのだ。


「前の神」から気に入られ、「イスラエル」(神と戦う者)という称号を受けたのはそうした意味がある。


世の神は、この「戦民」を使って世界支配を考えていた。


しかし、ホレブの山で「後の神」が救いの手を延べ、指導者モーセの立場を「岩ノ上」に挿げ替えた。


それ以後、「後の神」は選民の後ろに控えて見守っている。


それが逆転したのは、イエスの登場時期であった。


僅か3年半の短い期間だが、御子は光を発し、凝縮された導きを残してくれている。


→ 稲妻の光


だから、選民が所持する神輿は、戦闘の道具ではない。


内部に、「平和の石」(御子の十戒)が「神の意思」として収納されているからだ。



他方、赤い龍は「砂の民」に鞍替えし、その支配力を発揮させる神輿を与えた。


これが「喧嘩神輿」である。


赤い龍の目的は、その箱を使っての諸国制覇だったから、


こちらは埋めて置くべき神輿なのである。


しかし鬼の配下は逆をやった。


埋めるべき神輿を出してしまい、出すべき神輿を埋めたまま終わりを迎える形となる。


これを知った白石宇井は、前倒しで介入を始め、「白い帽子の連合」がそれに従って動いているようである。


日本は闇が深過ぎた。

(平和神輿を出そうとしない)


二種類の神輿は、「まるで逆」の扱いを受けたという話。



日本の神輿が持つ雰囲気を、子供はどう感じるだろう。


好き?

嫌い?


判断は、子供に任せよう。


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