第514話 二つの神輿を想定した
「日本は神輿だらけだね」
「そうそう」
「どこに本物があるのかな?」
「『神のみぞ知る』でしょ」
「救いが欲しいのになー」
・・・
契約の箱には、物凄い力がある。
ダビデ王が牛車で神輿を運ぶ時、ひっくり返りそうになったから側面を「ウザ」が手で支えたら・・・
→ 即死
「天罰の話」として読まれているが、これは事故だろう。
地面にアースされていない神輿には、高圧電流のような神のエネルギーが満ちていたと考える。
またフィリステア人との戦争で奪われた事件では、後の神通力が際立った。
※ 神輿は、レビ人以外が担ぐ事は許されず、そのレビでさえ不良祭司が担げば戦争に勝てない。
祭司エリの息子のホフニとピネハスが加わって戦場に担ぎ込んだ結果、神輿の力は発揮されず、その時の戦争に負けたのだ。
※ ホフニとピネハスは、普段から素行が悪かった。
しかし、敵に奪われた神輿が、彼らの神殿のダゴン像を倒し、その地方に疫病をもたらしたので、恐怖した敵が、詫びの黄金像を添えて送り返して来た。
その時、神輿は無人のまま牛に引かれて戻って来た。
このように、神の霊が宿っているのが本物の神輿である。
■もう一つの神輿が?
イエスの話と重ねると、こんな推理も出来る。
→ 一枚目の神輿
→ 二枚目の神輿
イエスの雛形である神輿が、「もう一つある」という可能性だ。
一枚目神輿は、イザヤが持ち込んだと思われる。
ヒゼキヤ王の時代に「バビロンが攻めて来る」という霊感を受けたイザヤが、密かにそれを避難させたという推理である。
※ 神輿が有っても勝てない理由は、ホフにとピネハスの時と同じ。(上層部の不信仰)
イザヤは、神聖さを保ったまま箱を日本まで運び入れ、出雲勢力がどこかに安置したと考えている。
では、「二枚目神輿」の可能性はどうだろう?
推理だが、ユダ族と分離した北のイスラエル王国にあったとする説である。
神殿を持たない北のヤロブアム王は、民衆がユダ王国の神殿まで崇拝に出かけて行くのに焦りを感じた。
そこで、独自の神殿を構築。
「さあ、これが神である」
→ 金の子牛を神殿に安置
民衆はそれを拝むようになる。
そんな王が、「神輿の無い状況」を放置したは思えない。
南の王国を真似て、「契約の箱のレプリカ」まで作っていたらどうだろう?
可能性は?
鬼の心理からすれば、当然やりかねない。
→ 背教の背後に鬼がいる
レプリカの神輿は神通力を発揮できない。
※ あったとしても鬼の魔力。
推理としてだが、それを所持したままの十部族はアッシリアの征服を受け、歴史から消え去ってしまったとすれば・・・
後日、十部族の子孫が神輿を担いでいても不思議ではない。
心当たりは
→ 秦の始皇帝
その神輿が、粗末な扱いを受けていたと考えられる話がある。
「蓋と本体を別にして運んだ」
神聖な神の箱への処置とも思えない。
これもまた、日本へ来たとされている。(徐福により)
すると日本は、
→ 何もかもが二重国家?
(神輿まで?)
イエスの雛形である神輿が二つ存在するのだろうか?
本物神輿は大切に保存され、二枚目神輿は金箔が剥げていても不思議ではない。
元寇の時に担ぎ出されたとされている神輿は、敵を撃退した。
→ 本物か
しかし、明治天皇が目にしたという神輿は、金箔が剥げて補修を必要としたらしい。
→ 二枚目か
今は想定に過ぎないが、
この先も、「二つの神輿」を考慮に入れるつもりである。
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