第513話 神輿は御子の形見
「神輿の意味を再確認したい」
「うん、祭りで使うね」
「そこがもう一つ」
「福音書を思い出して」
「えーと」
「何時もイエスが先頭」
「はー」
・・・
担ぐ者が、先頭を行く神輿。
それはイエスの「雛形」だった。
【雛形】ヒナガタ
1.実物を象った少模型。
2.物の手本。様式。
神輿(契約の箱)の中身は、
→ 十戒の石板
→ アロンの杖
→ マナの壺
当初はそれが、入っていた。
「石」は天の意思であり、イエスの求める規範でもある。
(イエスのあだ名は「石」)
「杖」は、「羊飼い」の持ち物とされ、また(イスラエルに向けた)王権でもある。
そしてイエスは、「天からのパン」と呼ばれるが、実は「マナ」(天から降った食料)である。
「私を食べろ」とイエスが言うのは、「生き様を呑み込め」(理解せよ)という意味だ。
それらを収納した箱は「イエスを示す記念」であるから、日本では祭りの先頭に立てるのだ。
しかし、イエスが天に戻ってからは「形見」となった。
【形見】カタミ
1.過去のことの思いされる種となる物。記念として残した品物。
2.死別した人、別れた人を思い出す種となる遺品など。
そして、神輿には特別な機能がある。
神は
→ ケルビムの間から話す
我々なら、携帯電話を知っているから、容易に理解出来るだろう。
指導者が迷いにある時、この箱があれば間違った道に進まずに済む。
御子は戦いを好まないので、本来は指導者が「箱」にお伺いを立てるべきなのである。
「どうすれば戦争回避出来ますか?」
御子は地上に居なくても、指示を仰げるこの箱があれば戦いに巻き込まれる事態を免れただろう。
ところが日本は、活用するどころか、地下に隠して戦争に突入した。
放置されたら「神は眠る」という諺通り、御子はずっと眠っていた。
だから、敗戦の責任は御子に無く、それを隠した者にある。
■形見にも力がある
天から再臨する「白石宇井」は、自分の「通信機」(いわば携帯電話)を地上に残して去ったのに、それがまるで機能していないのを知っている。
神輿を活用せず、むしろ寝台の下に幽閉したのが誰かも読み抜いているだろう。
国民が流した大量の血は、彼らの頭に帰するのだ。
「知らなかった」とは言わせない・・・
なぜなら、モーセの系譜から出たイエスの直弟子が日本に来ており、彼らは「神輿の詳細」を伝えられているはずだからである。
「隠そう」とするのは「鬼」であり、その行為が戦争での生贄を量産する事も知っているはずだ。
「神輿は御子の形見」
確信犯は、全容を知りつつ、救いを地下に隠しているのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます