第509話 思慮が足りない鬼の末路

「鬼って愚かだね」

  「えっ?頭いいよ」

「狡賢いでしょ?」

  「それは確かだ」

「けど、抜けてる所がある」

  「どんな?」

「反射!」


・・・

「反射」という現象を

考えに入れてない。


聖書は再三、教えている。


「御子は鏡『だ』」。


『だ』→ the


【the】ザ

1.例の、この、あの、その。

2.ただ一つしか無い。

3.こんな事、こんな状況。

4.強調する名詞の前で。


日本語と英語は逆順なので、

日本では『だ』が後ろに来る。




 ■御子は「反射を返す」


光の法則は、宇宙に共通する。


行いが全て帰って来るのに、

鬼神には、それが計算できていないのだ。


「巧妙」だが「光明」が無い。


光の法則は、心の中をも含んでおり、「内心」で何を思いながら行為に及んだか…を吟味される。


「騙してやろう」


それが動機となっているのだから、鬼がどのような境遇に落ちるかが理解できるだろう。


いや、

我々でさえ推測できるのに、鬼の頭にそれは無いらしい。


閻魔大王の眼力は、被造物全ての頭の中に及んでいる。


「親切のつもり」でやった事が、裏目に出て後悔している人を、行動だけで罰することはない。


「自利」しか考えていなかった鬼の集団は、その通りの反射を受けるだろう。

ジリジリと。


「他利」を考えて動くなら、失敗も免除されるが鬼神は、それが足りなかった。


「祝福」を与えて配下の傀儡人形を操るが、それは「自利」のため。


人間は、「『目先のご利益』で動く」と思い込んでいたのだろう。


イエスが福音書で「他人のためにやりなさい」と再三教えていたのは「良い反射」を受けるためだ。


全てが光の法則に合致している。


ここで、「なるほど」と思ったのはこれだった。


→ 鬼神は闇の生命体


光が無いから、独自で動けば


→ 愚かな事柄を真顔で行う


体温を保って生きる人間とは、根本的に心のロジックが違っているのだ。


緻密な頭が信じられないポカをやるのは、そんな理由からだろう。


「思慮が足りない鬼の末路」

それがはっきり見えている。


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