第508話 「詐欺の夢」の意味は?
「詐欺の夢を見たよ」
「お?」
「どんな意味かな」
「内容は?」
「思い出そうとしても出ない」
「忘却か」
「『そんな内容』の夢」
「ありゃ?」
「解明できる?」
・・・
夢の中で、人にアルバムのような記録を見せて経験談を語ろうとするが・・・
肝心の所がどうしても思い出せない。
そんな夢だった。
意味が気になった。
確かに私も、過去に多くの投資詐欺などで騙された経験を持つ。
しかしその記憶が消えそうになっていて・・・
「そうか!」
「それも鬼被害である」と教えられたのか。
実害は大きいのに、鬼に結び付けていなかった。
これは、世の多数の詐欺に言える話だ。
→ 神の目に詐欺は大罪
「投資」で身ぐるみ剥がれ、「凍死」する人も多いが、神に被害届を出す人は少ないだろう。
その意味で「宗教」も、「凍死」の危険を孕む一つの投資である。
■騙されても幸せならいい?
投資も宗教も、人を夢見心地にさせてくれる。
その心地と引き換えに、詐欺に気付いても恨まない人が脱会者の大多数ではないだろうか?
逆に、「いい経験をさせてもらった」と納得している人さえいるだろう。
しかし、「投資詐欺」が犯罪であると同様、「偽の宗教」(カルト)も犯罪に類別される。
→ 神の目に
元々、「エデンの詐欺師」が人類を徒労の人生に追い込んだのだが、それは「意図的な行為」だった。
しかし人類は、「詐欺師の大罪」に取り組んでいない。
「神の振り」をすれば、詐欺も許されるのだろうか?
「天界の目」はそのように見ていないようだ。
人は、「あの神は偽物だったのか…」でスルリと記憶から消してしまっている。
これは確かに、大きな過ちなのだろう。
スルリ→ through(ly)
【through】スルー
1.…を通り抜け、…を貫き。
2.…のあちこちを。
3.…の間中。
4.…を乗り越えて。
5.…を媒介して、手段に。
※ 英語には、末尾の「ly」が見当たらないが、日本では使っているのだろう。
「お茶に『する』?」という言葉も「through」のようだ。
さて、
問題は「世の神」の意識。
エデンの詐欺師である世の神は、自分たちの行いに甘く、「罪に当たらない」と考えているようだ。
「我々は『木の実を食べろ』と強制していない」
「イブが勝手に食べた」
そう言いたいのだろう。
しかし、「誘導」も詐欺のうちであり、天の神の目は裏を読んでいる。
「大人が子供を騙すのか」
経験の浅いイブに、水を向けているからである。
『蛇』はいつもこの手を使っている。
自分は罪から逃げ、狙った相手を不幸に落とす。
それを知る天の神は、「蛇の頭は砕かれる」と告げた。
そういえば、この世での「詐欺」は微罪である。
騙されて自殺する人がいても結果責任は逃れている。
→ 天界はそれを許さない
「詐欺の夢」が教えていたのは、そうした話だったのかも知れない。
カルトは、神を甘く見過ぎない方がいい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます