第507話 この先必要な「理論武装」
「ハルマゲドン来るの?」
「来るよ」
「なら、準備しないと」
「そう、武器の準備!」
「どんな?」
「論戦の知識だね」
「ウワーッ!」
・・・
「小汚い奴」と言われないため、しっかりと準備が必要だ。
【小汚い】
どことなく、汚れている。
実は深意があった。
cogita ne (こぎたねえ)
【cogitate】コギテート
(…について)
考える、熟考する。
計画する。
「ne」は地方で「ねえずら」などと使われており、たしかヘブライ語の「否定」と記憶しているが、手元に資料がない。
※ ネットでは、日本とヘブライ語を結び付ける記事が多くなっているが、実は民謡のお囃子くらいで、古代出雲では現役だっただろうが、大和朝廷がコイネーを持ち込んでからは「下積み言葉」となっており、現実に合わないのだ。
また、日本のヘブライ語は古代からのものだが、現代ヘブライ語は「ベン・イェフダー」により亜種家のために再建された言葉なので、日本と一致しない部分もある。
これは、鬼がハルマゲドンを察知し、日本を十部族の範疇に留めるための動きだと考えている。
■しっかり漕ぎ着けよう
試行錯誤をしながら、結論に至る努力を指して、こう言う。
→ 漕ぎ着ける
この「漕ぎ」こそは「cogitate」であり、「講義」とも使われている。(意味は「熟考する」)
神に化けた鬼は、聖書を都合よく使おうとしたのだろう。
しかし、裏目に出た。
自分たちが行った多くの冷たい仕打ちが、そのまま記録として残されているからだ。
天の神のせいにして民を処罰した話も、今更取り消せない。
つまり聖書は、「鬼の犯罪記録」と化してしまったのだ。
「鬼神」や「二枚目」が見破られてしまった以上、「行き過ぎた懲らしめ」など、全ての行いが「鬼の犯罪」として残されているのである。
ハルマゲドンも、ユダヤ対ユダヤの戦いに終わるのではなく、「鬼神」の「噛みつき」も対象になるだろう。
御子の前で、しっかり語れるよう準備したいものである。
この先必要なのは、そうした「理論武装」なのだから。
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