第504話 信じられない想定

「想定って大切だね」

  「そうよ」

「抜けてる想定なんてある?」    

  「いーっぱい!」

「えっ?」


・・・

鬼との戦いで、「想定」は大切。


ところが、恐ろしいほどの「スッポ抜け」がある。


(特に「善人」なら)


鬼が何を考えているかを、想定してみよう。



例えば


どうやったら気付かれず、病に落とせるか・・・


「そうだ、ミネラルを奪え!」



創造主の設計した自然界では、全ての食物連鎖が計算されている。


人は、味気ない食事は好まないから、料理に必要な調味料を備えている。


砂糖、塩・・・


この「砂糖」や「塩」からミネラルを奪えば、気付かれずに病に落とせるのだ。


そのような計算を、実際にやっている者がいる。


現実に、専売公社を通して砂糖や塩からミネラルを排除。


味はあるが、ジワジワと不調に落とされる形である。


→ 成功!


こんな「気付かれぬ計略」を、善人の頭では想定できない。


果物にしても、創造主は「皮」に栄養を集めている。


オレンジなら、マーマレードのように、皮も利用したい。


りんごも、皮ごと食べるのがベスト。


米は、「糠」に栄養が集約されている。


それを排除すれば、「ジワジワ」と病に落ちるのだ。


想定:


「農薬で汚染させろ」

「奴らは皮を捨てる」・・・



サタンはヨブ記で、こう告げていた。


「皮のためには皮」


「皮」に「cover」の意味があり、「保護・補足」のために必要なものである。


だからサタンは言う。


「皮を奪え」


ここまで醜悪な想定を、人間の頭で思い付けるだろうか?


病院では減塩食どころか、無塩の食事を患者に与える。


食欲も出ない。


回復の体力を必要としている病人に、「ミネラルたっぷりの塩」をなぜ禁じるのだろう?


自然塩は、回復に必須である。


ところが鬼は、二種類の塩を混同させ、『塩』が悪であるかのような空気を流し込んだ。


「塩の話」という本には、こう書かれている。


◉悪玉の塩とは、ミネラルを排除した「食塩」であって、それは血管をもろくする。逆に、病との戦いに「自然塩」は不可欠である。


鬼は、マスコミを総動員して二つの塩の区分を消した。


そして、宣伝させた。


「『塩』は高血圧に悪いです」・・・


このトリックに、民衆は見事に引っ掛かったのだ。




 ■交通戦争でも想定抜け


鬼の狙いは、「気付かれずに命を奪う」という所にある。


車社会は一瞬の事故で命が飛ぶから、それは「鬼の群がる領域」なのだ。


鬼のモットーは


「気付かれぬように」


ぎこちない運転を誘うため、いらぬ規則で縛り付ける。


また、仕事疲れでフラフラにさせ、帰宅時の高速道路で「眠気」を流し込む。


想定しない人間が相手だから、

「実に容易い」。


鬼が交通事故から得ている生贄は、宗教家でも想定外。


実際は、監督する「交通警察」が一番敏感さを必要としている。


「妙な事故です」

  「鬼事故か!」


鬼は、人の意識が向けられるのを恐れる。


「鬼事故」という光の言葉が飛び交うようになると、気楽に事故を起こせなくなる。


人々はそれを起こす鬼に対し、鏡のように「瞬時の敵意」を向けるべきだろう。


意識を向ける(想定される)のが、鬼にとっては一番怖いのだ。



この世界から、

「信じられない想定」を排除してしまおう。


自分や家族の身のために。


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