第493話 天邪鬼とアブラハム

「アブラハムは試されたね」

  「イサクの話?」

「そう」

  「あれは試練じゃないよ」

「えっ?どういう話?」

  「あれは天邪鬼!」

「あまのじゃく?」


・・・

【天邪鬼】アマノジャク

1.昔話に出て来る者。

人に逆らい人のじゃまをする。天探女(アマノサグメ)の系統を引くと言われるが、変形が多い。

2.わざと、人の言に逆らって片意地を通す者。



アブラハムは、大切な独り子を守りたい人であり、鬼神はそうした人を狙って「逆」をさせる。


それが隠された動機。


夢の中に、妙な場面が出て来た。


車が急に事故をした。

それが交番の前である。

警官が出て来て話していると、その目の前でまた接触事故。


「守りたい」と思う者に鬼が付き纏い、一番嫌な事を引き起こす。


これが、鬼の心理。


例えば、子供を守りたい、喜ばせたいと考える人々は、「遊園地」や「子供の施設」を経営するだろう。


そこが天邪鬼の溜まり場になる。


自分が一番守り、喜ばせたい存在を、虐めさせ、殺させることが鬼にとっての快感だからである。

(子供の行方不明が多いと聞く)



この天邪鬼は、天界の父にも同じことをさせた。


独り子を出そうという苦渋の決断を引き出したのも天邪鬼。


→ 意に反する事をさせる


交通警察に天邪鬼が群がると、どうなるのか?


アブラハムのように、頭脳明晰な人の心が真っ暗にされるのだ。


鬼の徘徊を許していると、それは永年変化しない。


「一番見たくない結果だ」

「隠れているのは天邪鬼か」


光を当て、この先も

「天邪鬼とアブラハム」の関係を明確にして行きたい。


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