第494話 カインからの連想

「カインから奇妙な連想が出てね」

  「どんな?」

「カインはインカ」

  「おっ?」

「何か、感じるでしょ?」

  「うーん」

「他のヒントもあるよ」


・・・

それは、「ノドの地」という記述だった。


カインは弟のアベルを殺したのに、神はカインを気に入ったかのような態度であった。


→ 7倍の復讐を保証




創世記4章(カインに七倍の保護)

14 あなたは、きょう、わたしを地のおもてから追放されました。わたしはあなたを離れて、地上の放浪者とならねばなりません。わたしを見付ける人はだれでもわたしを殺すでしょう」。

15 主はカインに言われた、「いや、そうではない。だれでもカインを殺す者は七倍の復讐を受ける」。そして主はカインを見付ける者が、だれも彼を打ち殺すことのないように、彼に一つのしるしをつけられた。

16 カインは主の前を去って、エデンの東、ノドの地に住んだ。




結果的に、「人間の犠牲」を捧げたカインを、この神は非常に気に入ったのだ。


その後の大洪水で、この神はお気に入りの「カイン」を葬ったのだろうか?


柔軟に考えよう。


聖書解釈で大切なのは、

「漁師的」解釈。

(イエスの弟子は漁師だった)


それを「量子」と重ねると、こんな考えが浮かぶ。


→ 神の二重路線


「量子コンピュータ」は、「1」と「0」が同居できる仕組みだが、それは日本人の理解構造に似ている。


左右の腕がそれぞれの仕事をするように、神の勢力も二重の活動を行っていると考えよう。


とすれば、

聖書の姉妹書であるモルモン経も参考にすべきだろう。




(モルモン経から)

ばべるばいぶる http://www.babelbible.net/bible/bible.cgi?bible0=col&book=eth&chapter=6&mode=0

第6章

ジェレド人の物語(つづき)。奇跡によって舟の中が照らされる。海の深みを通って約束の地へ行く。民は王を欲する。その指導者は禍を先見したが一般の意思に服する。ジェレドとジェレドの兄弟の死。

□ 私モロナイは、ジェレドとジェレドの兄弟との歴史の本筋を書きつづけよう。

ジェレドの兄弟が山の上へもって行ったあの石に主がその指をさわりたもうてから、ジェレドの兄弟は山を下って、すでに造ってあった舟の中にその石を入れた。そして舟のへさきとともとに一つずつ置いたところ、ごらん、その石は本当に舟の中を照らした。

このようにして主は暗い所で石に光を出させて男、女、子供たちが暗やみの中で大海を渡ることのないようにこれを照らしたもうた。

このようにして、ジェレドの一行は海を渡る間に必要なあらゆる食物を用意し、またその家畜と携えて行くあらゆる獣と鳥とに食わせる物も用意した。そして準備万端備ったから、主なる神の御守りに身を任せて舟に乗りこみ海の上へ漂って出た。

主なる神が約束の地の方へ吹く烈しい風を海の上に起させたもうたので、舟は風のまにまに波に漂った。

舟はその上に砕ける山のような波と烈しい風の生ずる恐ろしい暴風雨とのために、たびたび海の深みへ沈んだ。

しかしこのような時に、舟は皿のようにまたノアの箱舟のように水が少しも洩らないよう密着して造ってあったから、水のためにそこなわれることがなかった。水の中に沈んだ時に主に祈ると、主は舟を海の上に浮ばせたもうた。

一行が海にいた間、風は止まずに約束の地の方へ吹いたから、かれらは風のまにまに走った。

かれらは主に讃美の歌を唱った。ジェレドの兄弟は一日中主に讃美の歌を捧げ、主をあがめ、主に感謝をした。夜になってからもかれらは主を讃美することを止めなかった。

こうしてその舟を走らせたが、かれらを害する海の怪物もなく鯨もいなかった。そして、海の上に浮いている時も、水の中に沈んでいる時も舟の中はいつも明るかった。

このようにして一行は三百四十四日の間海の上を走り、

とうとう約束の地へ着いたが、上陸するとすぐに地にひれ伏し、主の前にへりくだって主が自分たちに授けたもうた恵みが豊なことを感じて喜びの涙を流した。

それから、かれらは地の面に散って耕作を始めた。




 ■洪水脱出の別ルート


どんな形かは未判明だが、カインを7倍も気に入った神が、その民を放置したとは思えない。


カインの地は?


→ ノド(放浪)


日本的な発想で、それを「喉」とすれば、やはりここだろう。


→ アメリカの喉

 (メソアメリカ文明)


そこに、マヤ・オルメカ・アステカという巨大な国家が繁栄した。


そして、「カイン」と似た「インカ」という巨大文明も存在していた。


これら国々の特徴は


→ 生贄の儀式


※ 「メソアメリカ文明 生贄」でウェブ検索。



国家「相ぐるみ」でその風習が続いたのだ。


このあたりに、カインの神とカインの民の関係を感じる。


(今は時代考証も無視した私見)


「カインからの連想」は以上である。


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