第482話 延々とマシンの夢

「解けるかな、今度の夢」

  「内容、教えて」

「始まりは、カーオーディオ」

  「視聴会?」

「いや、修理」

  「故障した?」

「うん、それを取り替える場面」


・・・

これはもう、切れ目なく続くいた。

しかもリアル。


カーオーディオの接続を背後から試みる夢だった。


車じゃなく、なぜかラックに組み込まれている。


その背後に回って、いろいろと試行錯誤をしているのだ。



「ワン!」という、犬のような声で目が覚めた。


それが無いと、まだまだ先は続いただろう。




 ■二つのグループが競り合う


自慢する者と貶す者とが出現。

やがて品評会のようになった。


巨大なラックには、複数の製品が組み付けてあったが・・・


それを後ろから操作し、マシンを嵌めたり外したりしながら説明してくれるのだ。


まあ、「凄いのなんの」。


電動でせり出したり引っ込んだり…また、様々なコントローラーを接続したり・・・


「ここに、こいつが繋がるんだ」

  「へー!」


「感心する」と、また別のマシンが紹介される。


100台くらいは観たと思う。


何だろう?

この夢は・・・



「鬼の関与」を語っているのは明らか。


解けるかどうか。




 ■技術は鬼教師から来ている


人類の黎明期、堕天使は教師として数式や法則を教えたが、やがて複雑な技術も提供し、社会発展に寄与して今の姿がある。


「発見」・「閃き」・「芸術」その他も、「鬼神からの流し込み」で出現している。


突如、華やかな世界・・・


「うわ~」


エデンから人類を連れ出し、一度は大洪水で消滅させたが、


八人から再出発して、ここまで漕ぎ着けた。


しかし、鬼と戦う我々は、「構築」の面じゃなく「破壊」の部分を問題視すべきだろう。


鬼は勘違いしている。


「人間は感心させると従う」


そう思うのか?




 ■約束は果たした?


アダムとイブは、現代社会を観ていないだろう。


だから、感謝も憂慮もない。


その子孫である我々が、鬼に強調したいのは、これだ。


「アダムとイブの気持ちを察しているか?」


すると、鬼は返す。


  「イブは我々の組織を選んだ」

  「我々はその期待に答えた」

・・・


だから、「恩義を感じろ」と?


しかし、あらゆる技術が提供された頃に、リセットを掛けているではないか。


→ 全てを破壊


鬼はこの行為の意味を理解出来ないのだろうか?


シヴァ神は、恵みを与え、破壊する。


ところが人は、その神を崇拝している。


ゲームなら、ハラハラ・ドキドキと流れを楽しんでいられるだろうが、人類はゲームのコマじゃない。




 ■ゲーム感覚なのか?


別の生命体である人類の悲鳴を、鬼は無視している。


鬼を「耳の無い者」と分類したイエスは、そうした事柄も教えていた。


同情心無しだから、正にゲーム感覚。


「賽の河原」の子供たちは、「積んでは崩され」を続けて来た。


死人がもし、意識を持って眺めていたら、激怒して言うはずである。


「やめろ鬼ども!」


すると、鬼は言い訳する。


  「これも修行だ」


戯言を言うな。


誰もこんな状況を頼んでない。



天界は、全てを知っているから、「アングリー」を続けて来たが、時が満ちれば介入を始める。


天と地上は事情が違う。


心の暖かい御子が天の温度を保っているから、霊者の心も暖かい。


他方、地上の鬼は長期の夜で冷え切っている。


自分たちの冷酷に、気付いてもいないのだ。


技術を見せて誤魔化せば、人類は平伏すると考えているのだろう。


勘違いも、ここまで来たか。



鬼は故人の霊に化けて出現するが、残された子供たちの境遇など心配もしていない。


もし、「暖かい心の故人」が現状を知ったら、こう言うはずである。


「何をするんだーッ鬼!」

「子供たちを開放しろ!」



そういえば、こんな映画があった。




 ■霊になった人


その人は、自分が死んで霊になって家族の所へ行った。


しかし、家族はその人が見えないので無視。


話も出来ず、してやることは何も無い。


「私を見てくれ」

「ここにいるぞ」


しかし家族は、普段通りの生活を続けていた。


実に、もどかしい内容であった。


ここで思うのは・・・


先人の霊はなぜ、子孫の苦痛を放置しているのか?


誰も、ここまで考えていないからこそ、「それも修行だ」などと冷たく突き放せるのだろう。


親心の霊魂であれば、子供にアドバイスの一つもしてやれる。


「私は庭に小判を埋めている」

「掘り出して足しにしなさい」


また、隠した預金がある場合、それも教えてくれるだろう。


「銀行へ行きなさい」

「ハンコはこの場所にある」


そうした、「知らせ」は皆無であり、子供たちは貧乏の極みで食費にも困っている。


見える人なら『先祖の霊』に尋ねてみよう。


「隠し財産無いの?」

「あったら、教えて」


  「・・・・」


心の冷えた鬼だから、霊魂に化けても「親心」を忘れてしまうのだ。


もし、イエスのような先祖なら情報をくれるだろう。


  「沈没船に宝がある」

  「緯度経度は○○だ」


・・・

何らかのチャンスがあれば、「霊」に援助を求めてみよう。


「生きる糧を願いたい」

「技術は結構だから」


  「これも修行だ」


そんな答えが帰るなら、「心の温度」が読めるだろう。


尻尾が出てるぞ、


鬼!


「延々とマシンの夢」を観た後に、

浮かんだ感想はこんなところである。


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