第433話 虫が無視を教える

「夢が気になって」

  「また?」

「そう、今回は詩篇」

  「おっ!詩篇の?」

「52篇」

  「調べよう」


・・・

その聖句は短いので、紹介しよう。




詩篇52篇 (神の名を告げる)

力ある者よ、何ゆえあなたは神を敬う人に与えた災について誇るのか。あなたはひねもす人を滅ぼすことをたくらむ。

2 虚偽を行う者よ、あなたの舌は鋭いかみそりのようだ。

3 あなたは善よりも悪を好み、まことを語るよりも偽りを語ることを好む。[セラ

4 欺きの舌よ、あなたはすべての滅ぼす言葉を好む。

5 しかし神はとこしえにあなたを砕き、あなたを捕えて、その天幕から引き離し、生ける者の地から、あなたの根を絶やされる。[セラ

6 正しい者はこれを見て恐れ、彼を笑って言うであろう、

7 「神をおのが避け所とせず、その富の豊かなるを頼み、その宝に寄り頼む人を見よ」と。

8 しかし、わたしは神の家にある緑のオリブの木のようだ。わたしは世々かぎりなく神のいつくしみを頼む。

9 あなたがこの事をなされたので、わたしはとこしえに、あなたに感謝し、聖徒の前であなたのみ名をふれ示そう。これはよいことだからである。




力ある者の舌が「ズタン・ズタン」にしたのは?


→ 神の名


全世界に通用している名は

的外れ。


それは、名を無視する失礼な行為であると、「虫」は知っている。


鬼神と富をせせら笑う虫は、

オリブの木のように神の慈愛に頼みつつ、

その名を聖徒にふれ示す。


「神の名は『イ』だよ」


日本に「イの国」があるのだから、「無視」出来ないよ・・・

と虫は言う。


どうやら、イナゴの大群のような虫が「力ある者」を襲うのだろう。


「これは大変!」


彼の社は「吹き飛ぶ」可能性が生じる。


「初耳だよ」

「ホントに日本にあるの?」


あるんだから、仕方がない。


逃げも隠れもしない「イの国」だけでなく、「イ・ヨの国」もある。




 ■テトラグラマトンは読める


学者が悩み抜いた神の神聖四文字「YHWH」は、


→ イハ・ウヘ

  (iha uhe)


日本語では「岩上」であり、

「神が岩である」という聖書記述と整合している。


「岩」の古語は「イハ」

「上」の古語は「ウヘ」


この名を知られる事は、

「力ある者」に致命的である。


全世界の基礎が砂となり、その上の楼閣が倒壊するからだ。


必死で消そうとして来た名は、

この先、全世界に流布されるだろう。


詩篇の教えにある通り、

実に簡単に、虫のような力が大木を枯らす。


聖徒たちが、一番知りたかったのは「それ」だからである。


嘘を教える舌に、耳を貸す人はいなくなる。


世界に枝を広げる巨木は、夜明け前に枯れてしまう。


「虫が無視を教える」

たったそれだけで。


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