第338話 重荷を背負う人
「一人で全人類を世話出来ないね」
「そりゃ重荷だ」
「けど、メシアは背負った」
「凄いなー」
「お返ししないと」
「何が出来る?」
「感謝!」
・・・
重荷を背負いメシアとなった
イエス。
その人は全ての罪を背負って世を去った。
人類を、夜の神から取り戻してくれたのだ。
「感謝します」
「重荷の主よ」
■神社が教える「反射」
「重荷」という言葉を推理していると、この英語に繋がった。
【omni-】オムニ
全て。
あまねく。
「重荷」は古来、こんな意味を隠し持っているようだ。
→ 全て
(何もかも)
→ 遍(あまね)く
(人類の全てに)
全ての情景をそっくり反射する鏡がイエスの属性であり、それが神社にもある理由は?
→ 向けた意識がそのまま帰る
つまり、感謝の念を向けたら、我々にそのままが返って来る。
しかし、イエスを憎んだサンヘドリンは、真っ暗な反射を受けて滅んだ。
→ 好い反射を受けなさい
そう教えるための鏡が神社にある・・・それは日本だけだ。
■声の反射は不気味
「声の反射」を鸚鵡返しという。
【鸚鵡返し】おうむがえし
1.和歌の所作、返歌。
2.人の言葉をそっくり返す。
こちらは、イエスの属性ではなく「阿の狗」に適用される。
※ イエスは「口から出るものが人を穢す」と教えている。
「声の鏡」が谺(こだま)
「谺」は「木霊」とも書き、
先人は要注意と捉えていたようだ。
【木霊・谺】コダマ
(室町まではコタマ)
1.樹木の聖霊。
「鬼か神か狐か谺か」
源氏物語(手習)
2.やまびこ、反射。
「山の谺」に邪念があるのだろうか・・・
それはまだ研究中だ。
「吽の獅子」は、無言で重荷を背負ってくれた感謝すべき存在・・・
それだけは確かである。
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