第319話 苦労から抜ける選民

「選民って苦労が多いね」

  「そう、鬼が目の敵にする」

「開放の日は?」

  「もうすぐ」

「隠さなくていいの?」

  「いー」

「嬉し」


・・・

苦労の中に閉じ込められている理由は、象徴的バビロンの懐にいるからだ。



ダニエルも経験した。


→ 第67話「獣になった王」


ダニエルは、王の見た夢をピタリと読み抜いた。


なぜ?


他の賢人たちは読めなかった。


それはダニエルが神のチャンネル(夢チャンネル)に繋がっていたからだ。


我々の世界は、「遠い神」とかなりの距離があり、周囲に塊となって纏わり付く鬼がうじゃうじゃいる。


だから、真の創造主の声は小さく、鬼神の声は騒々しい。


鬼は人類を取り囲み、真の神からの光を遮断し、ぼんやりさせている。


まるで→ 雲(cloud)



【cloud】クラウド

1.雲。

2.煙。

3.虫や鳥の大群。

4.不安、憂慮、疑念、陰り。

5.濁り、傷。

6.影を落とす、名声を落とす。

7.曖昧にする。

8.混乱させる。



当初の選民は、そんな雲と共に歩む民だった。


→ 苦労(クラウ)が絶えない


遠い神からの信号は、夢チャンネルから受けるしかない。



選民の始まりは、鬼神からのスカウトであり、その神は当初、ヤコブの子孫を自分の伴侶として選んだ。


しかし、ホレブの山での指導者モーセは「二度目の神」に呼ばれ、そちらの神の側に渡った。


立場は→ 岩の上


イエスもまた、それを再確認。



マタイ16章

15 そこでイエスは彼らに言われた、「それでは、あなたがたはわたしをだれと言うか」。

16 シモン・ペテロが答えて言った、「あなたこそ、生ける神の子キリストです」。

17 すると、イエスは彼にむかって言われた、「バルヨナ・シモン、あなたはさいわいである。あなたにこの事をあらわしたのは、血肉ではなく、天にいますわたしの父である。

18 そこで、わたしもあなたに言う。あなたはペテロである。そして、わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てよう。黄泉の力もそれに打ち勝つことはない。



「ペテロ」の名はギリシャ語で「岩」を意味し、ヘブライ語では「ケファ」(ケパ)。


(参考)

http://www.nunochu.com/glossary/peter.html



日本ヘブライ語では、こう使っている。(多分)


→ けっぱる


【けっぱる】

*気張るの転。

(東北地方北部)

頑張る。



しかし、聖書を知っていても創造主の名を知るのは難しい。


聖書は何度も、「神は岩である」と教えているが、学者の解明でも「ヤハウェ」と解釈している。


※ 「や行」なので、繋がっているとは思えない。


ところが、


日本語の「岩(いわ)」という発音だけが創造主の名に繋がるのだ。


(岩の古語「イハ」から分析)


神の名は→ 伊


※ 漢字は当て字なので「偉」でもいいが、「伊勢神宮」が使っている「伊」で表記している。


鬼神は、こうした理解を雲で覆い、後世に伝わらないよう遮断して来た。


神の国はマークされている。


だから選民は苦労が多いのである。


しかし、天国の鍵は、「神の名を知る日本」が握っている。



19 わたしは、あなたに天国のかぎを授けよう。そして、あなたが地上でつなぐことは、天でもつながれ、あなたが地上で解くことは天でも解かれるであろう」。

20 そのとき、イエスは、自分がキリストであることをだれにも言ってはいけないと、弟子たちを戒められた。



イエスがキリストの正体を煙に巻く理由は、


→ 雲の神の流儀に合わすため


そうしないと、重要部分が「近い神」に消されてしまうのだ。


※ 神の名が「YHWH」に置き換えられたのが最大の事象。


それでも、聖書の内容が生き残って来たのは、天の配慮・工夫があったからである。


やがて、終わりの日の夜明けが来ると、選民はこうした苦労から抜け、太陽を拝める。


やれ嬉し。


その日が待ち遠しい。


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