第255話 雨漏り屋敷でてんてこ舞い

「夜中にすごい雨が降ったね」

  「そう、お陰でてんてこ舞い」

「何があった?」

  「雨漏り」

「バケツで受けたら」

  「20ほど並べてる」

「うわーっ」


・・・

夜中の3時に、交響曲が始まる。


おまけに、ひどい雨だと、すぐに満杯になってしまうのだ。


それで、水を捨てるため寝てなんかいられない。


ピンと来た。


「鬼だ」


この屋敷に引っ越しを余儀なくされたのも、鬼の誘導ではないかと考えている。


諸事情あって、荷物が半端なく多い。(ゴミ屋敷?)


とにかく、混乱続きの数年間だった。


考察の時間を、何とかして作るための戦いが続いた。


要するに鬼は、時間を奪い取りさえすればいい・・・


そう考えているのだろう。


しかし、鬼の邪魔は全て裏目に出る。これが私の信念になっている。


これから、どうなって行くだろう?


状況はまた報告したい。


「雨漏り屋敷でてんてこ舞い」は、いつまでも続かないはずだから。


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