第244話 何とも・はや

「なんともはや」

  「どうした?」

「抜け落ち」

  「何の話?」

「出発前に声がして」

  「おっ!予感だね?」

「それを無視しちまって」

  「ありゃ?」

「これじゃ鬼に舐められる」


・・・

そんな経験は無いだろうか?


頭の中で→ 小さな声


それを無視して・・・


「失敗!」



鬼と戦う人は、

頭の中に響く小さな声を拾うべし。


そうしないと、失敗に至る。


つまり、神の助けは声に距離感があり、ごく小さくしか聞こえないのだ。


例えば、


→ 傘を持って出なさい

  (囁くように)


ところが鬼は、勢いのある流れを作り出す。


「さあ行くぞ!」


迂闊に押し切られてしまうと


結果→ 「ずぶ濡れ!」


※ これは私の場合だけだろうか?



とにかく、救いの声は「微か」であるが「来ているのは確か」なのである。


鬼と戦う人は、この「囁き」を遮ったり(中断)・無視(脱落)しないよう「細やかさ」が求められている。


※ ドライバーなども、「勢いで動く人がよく「罠」に掛かる。それを回避する「救いの声」となる。



・・・ところで、

「何とも・はや」を調べた。



【何ともはや】

「はや」→詠嘆

「何とも」を強めて



こんな文章で使われる事が多い。



「何とも・はや、申し訳ない」

「何とも・はや、手の施しようがない」



「はや」は

次の英語に関係しているのでは?



【hiatus】ハイエイタス

1.仕事などの中断

2.文や語の脱落

3.途切れ



日本では「ハイア」(はや)と発音し、

「中断」、「抜け落ち」

などを示す語彙・・・


違うだろうか?



「あっ!」

「はや・こんな時間」


では!

・・・


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る