第243話 恵みと呪い(不幸に終止符)

「よく恵みの雨とか言うね」

  「うん」

「もちろん神からでしょ?」

  「鬼からもあるよ」

「えっ?」

  「呪いの雨!」

「詳細は?」


・・・

「豪雨災害」がある。

→ 崖崩れ


最近は、「線状降水帯」という奇妙な現象が起きる。


鬼は人間に気象兵器の知恵を与えて、狙った人々を攻撃させている。


神だけが自然を操作できると考えない方がいい。




 ■呪いの金持ち


水の流れだけではない。

鬼は金銭の流れも操作する。


世界の富豪たちは、それを知っているから「鬼の機嫌」を取るために生贄を捧げる場合もあるのだ。


そうした腹黒い金持ちが社会を牛耳った結果、マスコミや政府までが抱き込まれてしまった。


そして、過去ずっと飛んでもないアイデアが実行されて来た。


→ 戦争を起こして金儲け


正義の人は貧乏で、声を挙げても消されてしまう。


一般は、こんな思い込みをしている。


→ 「公共」は正義の味方


しかし、口や態度は当てにならない。


話が上手いとか、物腰が柔らかい・・・など、外見で判断するのは危険である。


鬼が荒々しいのは、陰影を付けるジェスチャーだから、


荒々しい = 鬼(?)

※ そうとは限らない


半分は当たっているが、「静かな行為」・・・例えば「微量の毒でじわじわ殺す」といった女性的手法も使っている。


それは、「相手から姿を隠す」、「誤魔化せる名を使う」という行為を分析すれば理解出来るだろう。




 ■「誤魔化せる名」とは?


「形容された名」を使うと、尻尾が掴めなくなる。


例えば、


「あの太っちょは酷いよ」

  「それよりガリガリは?」


日本の神は?

「形容された名」?


この解明には、もっと光が必要だ。



社会に「太陽」の光が射して来ると、意外な相手が鬼であったと判明するだろう。


闇から始まった人類の歴史は、やっと本格的な朝を迎えるのだ。


「イエスの到来で光が来た」というけれど、それは歴史の中の一瞬である。


稲妻のように短期間の輝きだった。


フラッシュの光で悟る人もいれば、「そんなの信用しない」という人もいる。


「気のせいだ」と。


この先、光の音信が長期に渡り、世界規模で続くため、流石に微睡(まどろ)む人はいなくなるだろう。


終わりの日、


「恵み」のようだが「呪い」だったという人類史の不幸に終止符が打たれる。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る