第237話 夜の雲と昼の雲
「鬼と戦う秘訣は?」
「やはり敏感さでしょ」
「日本は節分に豆まくけど」
「それが霞んでいるのよ」
「えっ?」
「鬼のせいで」
・・・
節分の資料はウェブにある。
豆まき雑学
https://www.goodcross.com/words/6053-2017
しかし、せっかく「鬼に対抗する姿勢」があるのに、趣旨が後世に伝わっていない。
都合の悪い部分を消すのは、鬼の常套手段。
では、
肝心の部分とは?
→ 「敏」
前にも話したように、「Bean」(豆)は「敏感さ」であり、先人はこんな諺でそれを教えている。
「豆なか?達者なか?」
(敏捷に動いているか?)
「豆な人」とは?
→ 敏捷に動く人
つまり、「素早い反射」を返す神経の持ち主をいう。
その場で反応しないと、鬼を逃してしまうからだ。
これに対して鬼は、「神経質」とか「被害妄想」といった泥を投げ、世間から葬ってしまう。
長い夜が続いた結果、人々は鈍感になってしまった。
明らかな「鬼事故」、「鬼事件」が起きていてもボンヤリしている。
■「敏」は落ち着きでもある
先人は常に、物事の流れを読んで、口に出した。
「妙な風が吹いてきた」
「どういう風の吹き回しだ」
こんな言葉も残していた。
「夜の蜘蛛は叩き潰せ」
「朝の蜘蛛は縁起よし」
これは勿論、「蜘蛛」と「雲」を掛けた諺だ。
山の頂上に暗い雲が掛かる時、人は(特に上層部は)身構えなければならない。
しかし、朝が来て「白い雲」が山を取り囲んだら、それは救いに繋がるという事だ。
※ 「山」は支配のピラミッドを指す。
豆まきが宮中行事であった理由も、そこに「鬼」と「神」が集中するからに他ならない。
敏であるべきは
→ 支配層
天皇はその頂点である。
「油断」は許されないが、「勇断」も許されない。
ここで注意しよう。
「一か八かの勇断」は「敏」じゃない。
「豆」とは異種の焦りである。
■戦争前夜
海外から挑発があって、民間が騒ぎ、大臣たちは急き立てる。
「どうぞご決断を!」
しかし「敏」な人は気付く。
(鬼だ!)
「挑発に乗るな」
「これは鬼の風だ!」
こうして何度も危機をやり過ごす力を発揮できる人こそ
→ 「豆な人」
但し、普段からの構えが必要になる。
■なぜ鬼の動きが読める?
鬼と戦う人が、常に考えているのは・・・これだ。
→ 人は傀儡
【傀儡】くぐつ(かいらい)
1.歌に合わせて踊らす人形。
2.遊女、うかれめ。
「傀儡政権」の背後には鬼がいる。
例えば、日本が太平洋戦争を始めた切っ掛けは、米国(民主党)ルーズベルト大統領が日本向けの石油を輸出停止にしたからだとされている。
中国大陸に兵を出していた日本を牽制するためである。
「ABCD包囲網」
https://honcierge.jp/articles/shelf_story/7838
それで日本は、南方に進出して石油を確保しようとした。
※ 昭和天皇が「大陸には出るな」と告げていた当初の霊感は正しかった。
残念な事に、この時期、天皇の周囲を鬼が取り囲み、様々な妨害を仕掛けていた。
当然、ルーズベルト周辺も黒い雲が取り囲み、風を送り続けていた。
ならば、神頼みは?
「黒い雲が取り囲む」時期は、「神頼み」など機能しないという絶望状態。
従って、求められるのは
→ 対決姿勢
先人の教えを思い出そう。
→ 「夜の蜘蛛は叩き潰せ」
「鬼に敵意を向けよ」という意味である。
「鬼は神の種(たぐい)じゃないか」
「そんなの無理だろう」
・・・そうだろうか?
思い出そう。
日本になぜ節分があるのか?
「鬼と戦う人」を育てるためである。
我々は「夜の雲」と戦える力を備えている。
「昼の雲」が出るまでの間は、俊敏に叩けばいい。
鬼を。
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