第234話 終わりの日の栄光

「日本の醜さが出て来たね」

  「隠し事は出来ない時代よ」

「まだ神の国と呼べるかなー」

  「まあ面目は潰れてるね」

「それでも望みある?」

  「イザヤ書に書いてあるよ」

「へー、どれどれ」


・・・


イザヤ60章

1 起きよ、光を放て。あなたの光が臨み、主の栄光があなたの上にのぼったから。


2 見よ、暗きは地をおおい、やみはもろもろの民をおおう。しかし、あなたの上には主が朝日のごとくのぼられ、主の栄光があなたの上にあらわれる。


3 もろもろの国は、あなたの光に来、もろもろの王は、のぼるあなたの輝きに来る。




自力では駄目な国だが、

神の夜明けがイメージを変えてくれるのだ。




4 あなたの目をあげて見まわせ、彼らはみな集まってあなたに来る。あなたの子らは遠くから来、あなたの娘らは、かいなにいだかれて来る。


5 その時あなたは見て、喜びに輝き、あなたの心はどよめき、かつ喜ぶ。海の富が移ってあなたに来、もろもろの国の宝が、あなたに来るからである。


6 多くのらくだ、ミデアンおよびエパの若きらくだはあなたをおおい、シバの人々はみな黄金、乳香を携えてきて、主の誉を宣べ伝える。


7 ケダルの羊の群れはみなあなたに集まって来、ネバヨテの雄羊はあなたに仕え、わが祭壇の上にのぼって受けいれられる。こうして、わたしはわが栄光の家を輝かす。




神の家が地上にあるとすれば、それが足台とされる。


汚されていたとしても、神自らが清め、輝かせる。


(すると神の座布団は…雲?)



8 雲のように飛び、はとがその小屋に飛び帰るようにして来る者はだれか。


9 海沿いの国々はわたしを待ち望み、タルシシの船はいや先にあなたの子らを遠くから載せて来、また彼らの金銀を共に載せて来て、あなたの神、主の名にささげ、イスラエルの聖者にささげる。主があなたを輝かされたからである。


10 異邦人はあなたの城壁を築き、彼らの王たちはあなたに仕える。わたしは怒りをもってあなたを打ったけれども、また恵みをもってあなたをあわれんだからである。


11 あなたの門は常に開いて、昼も夜も閉ざすことはない。これは人々が国々の宝をあなたに携えて来、その王たちを率いて来るためである。


12 あなたに仕えない国と民とは滅び、その国々は全く荒れすたれる。


13 レバノンの栄えはあなたに来、いとすぎ、すずかけ、まつは皆共に来て、わが聖所をかざる。またわたしはわが足をおく所を尊くする。


14 あなたを苦しめた者の子らは、かがんで、あなたのもとに来、あなたをさげすんだ者は、ことごとくあなたの足もとに伏し、あなたを主の都、イスラエルの聖者のシオンととなえる。


15 あなたは捨てられ、憎まれて、その中を過ぎる者もなかったが、わたしはあなたを、とこしえの誇、世々の喜びとする。


16 あなたはまた、もろもろの国の乳を吸い、王たちの乳ぶさを吸い、そして主なるわたしが、あなたの救主、また、あなたのあがない主、ヤコブの全能者であることを知るにいたる。




「ここに変な表現あるね」

  「王たちの乳ぶさ?」

「そう、お乳出ない」

  「粉ミルクは?」

「昔なら無いよ」

  「だけど赤ん坊が迫るわけ」

「困るなー」



これは要するに、


→ 何とかして養ってもらえる

 (授乳は義務なので)


そんな意味になる。




17 わたしは青銅の代りに黄金を携え、くろがねの代りにしろがねを携え、木の代りに青銅を、石の代りに鉄を携えてきて、あなたのまつりごとを平和にし、あなたのつかさびとを正しくする。



空気そのものが変化する。




18 暴虐は、もはやあなたの地に聞かれず、荒廃と滅亡は、もはやあなたの境のうちに聞かれず、あなたはその城壁を「救」ととなえ、その門を「誉」ととなえる。


19 昼は、もはや太陽があなたの光とならず、夜も月が輝いてあなたを照さず、主はとこしえにあなたの光となり、あなたの神はあなたの栄えとなられる。


20 あなたの太陽は再び没せず、あなたの月はかけることがない。主がとこしえにあなたの光となり、あなたの悲しみの日が終るからである。


21 あなたの民はことごとく正しい者となって、とこしえに地を所有する。彼らはわたしの植えた若枝、わが手のわざ、わが栄光をあらわすものとなる。


22 その最も小さい者は氏族となり、その最も弱い者は強い国となる。わたしは主である。その時がくるならば、すみやかにこの事をなす。




失意の中にしゃがんだからこそ、神がその国を建て直す。


民衆はその親切な心を思い知り、顔を上げていられないだろう。


捨てられてはいなかった。

私達を・・・

覚えていて下さったと。


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