第223話 チビチビ路線で生き延びよう

「貯金がもう無い」

  「贅沢したの?」

「してないよ」

  「もうすぐ夜明けだぞ」

「けど、その前に…」

  「チビチビ生きろ」


・・・

今の庶民は、危機的状況だ。


希望の裏情報は聞こえて来る。


しかし、

生活が追い詰められ、危ない人は多いのだ。


出費を抑えるしかない。



「チビチビ」の「チビ」は


→ チップ・ビット



【tip】チップ

先端、頂上。



【bit】ビット

少量、小片。

わずかの。



候補がもう一つある。


→ チピチピ



【cheapie】チーピー

費用のかからない。

安物、値段が手頃。



「チピチピ」が、訛って

「チビチビ」。



「ポテトチップもあるでしょ?」

  「あ、そうか!」



【chip】チップ

かけら、切れ端。

薄切り、小片。



(chip bit → ちびっと)



どちらにしろ、

誰も助けてくれない。


だから庶民は、チビチビ路線で行くしか無い。




 ■禁じ手はあるが


近道としての禁じ手はある。


→ 鬼を崇拝する


世界の金持ち多数が、行っていた手法だ。


ナチスも、

悪魔を呼び出す儀式をしていたというのだが。


ろくな結果にはならない。



過去の日本でも、子供が遊び半分で「コックリさん」を呼び出して、おかしくなった話がある。


鬼の呼び出しは、非常に危険な行為であり、その過ちを鬼は待っているのだ。


禁じ手は避けよう。


では、知らずに崇拝すればどうだろう?




 ■急いで気付くべし


鬼は「神のフリ」をする。


「神の指導」と思って従うと、後から生贄などを要求される場合がある。


→ 代価をよこせ


鬼は詐欺師である。

しかし、本物の神は無償で助けてくれる存在だ。


日本が過去、戦争に突入した歴史には「鬼神崇拝」が絡んでいる。


靖国神社の元は招魂社。


→ 墓


日本は「墓場の鬼」に頼って国家を破綻させたのだ。


大勢の戦死者は全て、鬼への生贄であった。


実際、神国がこうした間違いをするのはおかしな話だが、これは神経を張り詰めているかどうかの問題だ。


旧約聖書ではダビデ王がサタンの入れ知恵に騙され、人口調査を強行して多くの犠牲者を出している。


※ この場合、「供物が必要」と書かれているのを、ダビデはうっかり忘れていた。


鬼は「規則を破った」として多くの民を殺している。



ダビデに囁いた「神」の目的は犠牲者にあったわけで、「ダビデのうっかり」がその口実を与えてしまったのだ。




 ■今も犠牲を欲している鬼


鬼の目的は、弱小の民を犠牲にする事。


だから、経済的な締め上げで困窮させ、餓死や自殺や過労で死ぬ人々を欲している。


政府は上層部に目を配るが、下層の民は疎かにする。


すると、鬼の風が吹く。



→ できるだけ多く死なせろ



こうした風に流される理由は、鬼への油断と私利私欲。


中には「積極的な見殺し」もあるだろう。


世界の金持ちがしてきたように、「風に従えば御利益がある」とばかり、困窮者に対して見て見ぬ振りをしているのだろうか。



いずれにしても、底辺の民よ、後少しだ・・・


夜が明けるまで、

チビチビ路線で生き延びよう。


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