第211話 欺きの「いちじく」
「イエスの念力は凄いね」
「そう確かに」
「けど、何で木を枯らすの?」
「どこの話?」
「ここ」
・・・
マルコ
11:12 (いちじくを呪う)
翌日、彼らがベタニヤから出かけてきたとき、イエスは空腹をおぼえられた。
11:13
そして、葉の茂ったいちじくの木を遠くからごらんになって、その木に何かありはしないかと近寄られたが、葉のほかは何も見当らなかった。いちじくの季節でなかったからである。
11:14
そこで、イエスはその木にむかって、「今から後いつまでも、おまえの実を食べる者がないように」と言われた。弟子たちはこれを聞いていた
時期としては「3月」頃だろうか?
いちじくは、6月に実が熟れるが、その準備として4月から5月に「葉」が生じる。
※ いちじくは2月頃にはもう若い実が枝に生じている。
そこで、収穫期以前であっても、「葉」があれば「実」もあるはず。
→ 「早なり」
ところがその木は、「葉があって実が無かった」・・・
詐欺である。
だからイエスは呪ったのだ。
すると・・・
マルコ
11:20
朝はやく道をとおっていると、彼らは先のいちじくが根元から枯れているのを見た。
11:21
そこで、ペテロは思い出してイエスに言った、「先生、ごらんなさい。あなたがのろわれたいちじくが、枯れています」。
11:22
イエスは答えて言われた、「神を信じなさい。
11:23
よく聞いておくがよい。だれでもこの山に、動き出して、海の中にはいれと言い、その言ったことは必ず成ると、心に疑わないで信じるなら、そのとおりに成るであろう。
11:24
そこで、あなたがたに言うが、なんでも祈り求めることは、すでにかなえられたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになるであろう。
ここでの「いちじく」は、エルサレムのユダヤ教組織を意味している。
彼らは、樹の下に集う人々に「実」を提供していなかった。
(単に厳格なだけ)
それで、民衆(特に下層民)は喜びに飢えていた。
■どの神を信じるのか?
もう一つの示唆がある。
問題はこの聖句。
11:22
イエスは答えて言われた、「神を信じなさい。
数字から読めば、こうだ。
2つの神があり、2つの信者集団がいる。
イエスがいなくなると路線が2つに分離するが、その時から同伴する神がそれぞれ違うのだ。
11:23
よく聞いておくがよい。だれでもこの山に、動き出して、海の中にはいれと言い、その言ったことは必ず成ると、心に疑わないで信じるなら、そのとおりに成るであろう。
こちらは、「二枚目」が同伴して実現させた。
イスラエルの山(イエスの教え)が「海の民」(キリスト教)に移された。
もう一つの集団は、「伊の神」からの聖霊を受けて未来を構築する。
11:24
そこで、あなたがたに言うが、なんでも祈り求めることは、すでにかなえられたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになるであろう。
■日本人だけの奥義
ここからは、日本人にしか理解できない話になる。
「葉」が意味するものは?
→ 言葉
現代社会に「ユダヤ」と名が付く組織があって、彼らは「ヘブライ語」を身に着けている。
世界で唯一、ヘブライ語の民なのだ。
しかし、その組織が提供している実は?
→ 無い
組織が求められるのは、
「実利」である。
本当に無かったのだろうか?
1948年に再建され、モーセの王権を手にした組織から、世界の人々に提供された「実利」を探してみたら?
→ 無い
※ 「実利」とは、イエスが民衆に対して行った福祉(癒やしや、生きる糧の提供)を意味している。
「言の葉」を着けているのに、これはぶどう園のいちじくのように場所を専有しているだけである。
※ しかもタルムードに、「諸国民は家畜である」と書かれている。
どんな政府でも、国民に「実」を提供する責務がある。
まして、世界の頂点に立つ場合なら、「世界に向けた実」が求められているはずだ。
恐らくイエスは、「3月頃」に見聞に訪れていたのだろう。
結論は
マタイ
21:43 (王権奪取)
それだから、あなたがたに言うが、神の国はあなたがたから取り上げられて、御国にふさわしい実を結ぶような異邦人に与えられるであろう。
現在、アメリカのトランプ派の組織が大きな働きをしている。
それは、世界の民に「実」を提供する仕事である。
聖句は成就しつつある。
■日本はどうなのか?
日本が真実の「ユダヤ」ではないのだろうか?
しかし、この組織の「葉」(言葉)はヘブライ語が下積みになってはいるが、表面はギリシャ語だ。
※ 今の日本人は、イエスの頃の公用語「コイネー」を常用している。
それで日本は「ぶどうの木」。
枯れる樹木に該当しない。
(国は存続)
※ 但し、「ぶどうの実」は褒められない状態なので、そこは問題視されるだろう。
ではこの先、何が起きるのか?
欺きの「いちじく」が、「根本から枯れる」・・・
そう読むしかないのである。
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