第205話 祈りの経路の話

「ラジオの話だけどね」

  「うん」

「あれ、一方通行でしょ?」

  「まあね」

「祈りは相互通行じゃないと」

  「確かに」


・・・

過去、

「契約の箱」が唯一、相互通行の経路だった。


祭司は、箱の前で神に対面し、

啓発を受け、願い事をした。


そして、イエス以後・・・




 ■祈りの経路が配られた


ヨハネの聖句でイエスは教えている。


「願いを聞いてあげよう」


これはイエス自身が、「神輿」であるという意味になる。


→ 御子・師


そのイエスが去ると


→ 御子・死


やはり、神輿はイエス。


「一枚目イエス」の追随者がイエスの名で祈れば、祈りが通じる。


父が(経路となる)「聖霊」を送る・・・と約束されたからだ。


だからイエスはこう告げた。


「願いを聴いてあげよう」


イエス以後は、神輿が無くても祈りの経路がある。


「父が精霊を送る」とは、そうした意味だった。


→ 神輿を通さず回路が開く


ヨハネの聖句から、そう読める。


しかし「二枚目」が割り込んだ結果、彼に従う人々は祈りの経路から絶たれてしまった。


「聖霊」が来ていない。

(伊ノ神に通じる経路が無い)


※ 但し、鬼が自作自演で願いを聞くことはあるだろう。


こうして世界のキリスト教は、鬼に乗っ取られた。




 ■日本に経路は?


日本の神社は、神輿を備えている場合が多い。


それは、契約の箱のレプリカだから祈りの経路とはならないはず。


しかし、「一枚目」の追随者には、「経路を受けた」という自信があったのだろう。


「御子・師」が祀られた神社であれば霊験あらたか・・・


しかし、鬼は当然、邪魔を入れて来る。


理解をはぐらかされた人々は、聖霊への共振ができず、石でも木でも拝んでしまう状況に陥った。




 ■母の立場だったロゴス


ヨハネ

1:1

初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。



※「言」(ことば)は、ギリシャ語で「ロゴス」(天におけるイエスの名)である。


1:2

この言は初めに神と共にあった。


1:3

すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。



被造物は、創造主の子「ロゴス」が「母」となって生まれている。


しかし聖霊は、創造主の扱うエネルギーと読む方が、我々には理解しやすい。


地上に来たロゴス(イエス)の話からも納得できるだろう。




ヨハネ

14:16

わたしは父にお願いしよう。そうすれば、父は別に助け主を送って、いつまでもあなたがたと共におらせて下さるであろう。


14:17

それは真理の御霊である。

・・・



この表現なら、聖霊は意識を持つ「霊者」と考えるかも知れない。


しかし、イエスは「聖霊に逆らうな」と教えている。




マタイ

12:31

だから、あなたがたに言っておく。人には、その犯すすべての罪も神を汚す言葉も、ゆるされる。しかし、聖霊を汚す言葉は、ゆるされることはない。


12:32

また人の子に対して言い逆らう者は、ゆるされるであろう。しかし、聖霊に対して言い逆らう者は、この世でも、きたるべき世でも、ゆるされることはない。




イエスは聖霊と共に働き、仕事を遂行していた。


バプテスマの時、「聖霊が鳩のようにイエスに降りた」と書かれている。


天の父が、イエスという「人間神輿」と繋がるため「聖霊」を送ったのだ。


それは、無限のエネルギーを発揮する。


人の意識によって反応を返すが、現代流に言えば「高圧電流」に似た存在。


ダビデ王が、神輿を牛車で運んでいて事故が起きた話を思い出すだろう。


車が傾いて、倒れそうになった時、横を歩いていた「ウザ」がそれを手で支えた。


すると彼は、即死する。


悪意で触れたわけでもないのに、なぜウザに罰が下ったのだろう?


彼は、契約の箱に流れていた高圧電流に触れてしまった・・・


それが聖霊の特質として、現代人に理解される説明だろう。


しかし、過去の人にその説明は使えない。




 ■無敵のエネルギー


人が鬼と戦う時、誰が助けを与えてくれるだろう?


それは、伊の神から来る聖霊のパワーじゃないだろうか。


イエスは弟子に教えている。


「あなた方が信じるなら、山を海に移すことも出来る」と。


これは一種の例えであり、ユダヤ地方にあった宗教の山を、諸国民の領域(海)に移すという意味であった。


しかし、更に掘れば、


これは聖霊のエネルギーがそこまで強力な働きをすると読むことも出来る。


鬼と戦う人は、聖霊の力を借りて鬼に石(意思)を投げるのだ。


伊の神から来る力の補助が無ければ、人間などイチコロにやられてしまうだろう。


結局、

光の戦士は常に、「祈りの経路」(無敵のエネルギー)を通して助けられているのである。


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