第172話 温情と閻魔帳

「ネットが充実したね」

  「そう、何でも出せる」

「こんな世界が来るとは」

  「想像を超えたよ」


・・・

しかし、「創造」は超えていない。


創造主は、膨大な記録を所持している。


「この時、この星が、こう動いた」

「それで、こうなった」



詩篇147:4

主は星の数を数え、そのすべてに名をつける。



人は歴史を記録に残すが、正確ではない。


時の権力者によって改竄され、また、虫食いの穴だらけにされてしまうのだ。


そこで、我々の判断・決断は間違いも多く、それが鬼に利用されて来た。


「正しい事をしたい」とは思うが、それが出来ない時もある。


全てが読めず、出来事が正確に掴めないからだ。


要は→ 記録


終わりの日に御子が到来し、死者を含めた過去の全てを裁く。


そのための記録もある。



マタイ

6:19 (天に宝を蓄えよ)

あなたがたは自分のために、虫が食い、さびがつき、また、盗人らが押し入って盗み出すような地上に、宝をたくわえてはならない。

6:20

むしろ自分のため、虫も食わず、さびもつかず、また、盗人らが押し入って盗み出すこともない天に、宝をたくわえなさい。

6:21

あなたの宝のある所には、心もあるからである。



謎の言葉が出た。


「宝」の有る所に・・・

→ 「心」も?



そもそも、

記録は「宝」である。


スポーツ選手が「記録」を出そうと頑張る姿を我々は知っている。


また、「人生の記録」は汚点なく保ちたい。


しかし、諸事情がそれを許さない。


それでも、誠意いっぱいの足取りを残せは、天に記録され、評価されるだろう。



天の記録とは?


→ アカシック・レコード


創造主が保管している全ての正確な記録である。


「この時」

「雄鶏が三度鳴いた」


「あなたの投げた意思は」

「これこれに影響した」


「結果が出なかったが」

「誠意から動いたと認めよう」


これでこの言葉の謎が解けた。


→ 「心も天にある」


その時、「どんな気持ち」で行動したのか?


「秘められた心中」を、神は「記録」に残している。



日本人は、これを思い出すだろう。


→ 閻魔帳


エンマヌエル(閻魔)大王は、

宇宙のアカシック・レコード(=閻魔帳)を使って人を裁く。


今から後悔しても、「過ぎ去った間違い」は取り返せない。


だが、誠意の中で生きれば御子の温情を期待できるのではないだろうか。


良い動機を保とう。

神の温情に期待して。


閻魔帳は、人の良心を記録している。


良心こそ最高位であり、

規則はそのための従者である。


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