第165話 光の地蔵

「地蔵の研究、してたっけ」

  「そう、地蔵はジーゾス」

「なら、地蔵盆には何か?」

  「起きるかも」


・・・

万字の季節が近付いている。

2022年は、8月24、25日。

(地蔵盆)


→ ジーゾス・ボーン


イエスが馬小屋でひっそりと産まれた時の祝いは、質素なものだった。


イエスのあだ名が「石」なので、この表現もぴったり。


→ 石の地蔵さん


地蔵は、赤い涎(よだれ)掛けが印象に残る。


この意味は、


→ 幼少期のイエス


※ 英語で涎掛けは「 bib」。これが「Bible」(聖書)を想起させる所が興味深い。


また「赤」は、古代の出来事とも繋がっている。




 ■選民を救った色


エジプトに宣告が下った。


「産まれた初子は悉く死ぬ」


この時、イスラエル選民の家には、お告げがあった。


「鴨居と柱に子羊の血を塗って印を付けよ」


その後、エジプト人の初子は例外なく死んでしまったが、ヘブライ人の家は無事だった。


この事件を教えているのが、稲荷神社の赤い鳥居だ。


日本文化に「地蔵が子を守る」とも伝わっている。




 ■インドの認識


古代から、万字は世界各地に伝わっているが、インドでは幸運のシンボルと捉えている。


意味は、

「太陽神ビシュヌの胸毛」。


それは多分


→ 太陽の黒点?


噴出するガスの渦を模したものかも知れない。


聖書はイエスを「昼の象徴」と教えるが、弟子の「トマス」がインドに宣教し、福音書の影響を与えている。


インド仏教の始祖である釈迦は、体に万字の印があったと聞く。


彼はこう言い残した。


「偉大な人が私の後に来る」


それが「イエス」。


つまり仏教も、幼子イエスの生誕を祝う要素を持つ。




 ■万字の種別


日本の万字は左旋回(卍)だが、ナチスのハーケンクロイツは右旋回。


前者は「幸福」のシンボルであり、後者は「力」のシンボルとされている。



イエスの死後、墓の前に現れた「二枚目」は、弟子に向かって「息」を吹き掛けた。


それを「太陽の息」と考えるなら、「一枚目」と「二枚目」の息は逆の渦を形成するはずだ。



一枚目は、日本の卍と同じで


→ 白い太陽


息が逆なら、


→ 「域」も逆


黒い太陽(二枚目)は、異邦人に力を注いだ。



この数年、全世界に及ぶコロナショックで、地は「黒い太陽の気配」を感じ取った。


すると夏には、「光の地蔵」に出会えるのだろうか?


是非、そうあって欲しい。


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