第164話 夜の神は貧乏神

「ネット社会は詐欺だらけ」

  「確かに」

「本物って無いの」

  「あってもすぐ消える」

「なんで?」

  「夜の神が潰すから」

「やや?」


・・・

「楽して儲ける」手もあるのだが、そうした本物は排除されている。


大衆が求めている部分なのに

どうして神は消すのだろう?


不労所得なんて与えたら、支配に都合が悪いからだ。



徳川時代に残された、こんな言葉がある。


→ 由(よ)らしむ可(べ)し

  知らしむ可(べ)からず


真意は、

民を従わせる事は可能だが

決まり事の制定理由まで

理解させるのは無理だ。


「可し」や「可からず」は、「可能」「不可能」を意味している言葉。


簡単に言えば、


「理解せずとも、とにかく従ってくれたらそれでいい」


* 一般には、「無知のまま従えろ」と理解されているようだ。



もちろん、「鬼支配」を受けている現代の我々は、「支配者の意図」を見破るため、無知を脱出しなければならない。




 ■働かざる者食うべからず


諺にあるように、労働と賃金は引き換えが当然と考えられている。


その始まりは?




創世記3章(アダムへの宣告)

17 更に人に言われた、「あなたが妻の言葉を聞いて、食べるなと、わたしが命じた木から取って食べたので、地はあなたのためにのろわれ、あなたは一生、苦しんで地から食物を取る。


18 地はあなたのために、いばらとあざみとを生じ、あなたは野の草を食べるであろう。


19 あなたは顔に汗してパンを食べ、ついに土に帰る、あなたは土から取られたのだから。あなたは、ちりだから、ちりに帰る」。




蛇に騙されて禁忌を破ったアダムと子孫には、「苦役」が発生した。


それまでは、「存在価値」だけで食べる事が出来た。


働かないで存分に楽しめるのが、創造主の世界だ。



しかし蛇は、アダムを「労働人生」に追い込んでいる。


なぜ?


→ 支配の手段


人類を、思い通りに従えるため、労働と引き換えの賃金で縛り付けた。


これこそ世の神の狙いである。


その縛りを脱しなければ、鬼と戦えない。




 ■脱出口はあるのか?


現在の日本にも、ワーキングプアが溢れている。


貧乏人を見捨てる社会は、世の神にとって都合がいい。


1.生贄の量産

2.脇目を振らない人類

3.兵士を掻き集める環境

4.鬼と戦う人を兵糧攻め


こんな感じだ。


「ブログを書く暇なんか無い」

「働かないと食えないし」


すると、また一つ

光が消えてしまう。


「君もやられたの?」

  「うん」


世界的にはキリストの愛が満ちているはずなのに・・・

暖かさに飢える人々。


一枚目の主はどこだろう?



「気前の良さ」を特徴とする御子が到来すると、人の懐は暖かくなる。


「今は?」

  「極寒!」


人は冷淡を感じ取る。

しかし、魚は無頓着。

冷たい水も平気な奴らだし。


「魚の腹から出たイエス」が支配しているからこそ、下層民を冷えた環境に投げ出すのだ。


バレバレの世界。

凍死する前に知恵を求めよう。


「どうすれば生きられますか」


すると、石文が来る。

白石宇井から。


「・・・・・」


おお、この方法があったのか!


夜の貧乏神は、それを決して教えない。





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