第2話 鬼に勝つ力

「孤独だ」

「鬼と戦う人間は」


見えない者が潜んでいるという話、なかなか信じてもらえない。


しかし交通警察の責任者から、こんな話を聞いた。


「不思議ですが」

「同じ所で事故が起きるんです」

「何かあるんでしょうか」


そう。

「鬼」が「生け贄」をもぎ取っている。


先人は、その辺りを知っていた。


迎合する人々は、鬼に人身御供を差し出した。


しかし、鬼への従順は正しくない。

鬼は人を、家畜のように考える。


「お前たち、捧げ物はどうした」


有名な鬼神は「モレク」・・・


「モレク」は、牛の顔をしている。


カルタゴの崇拝では、「バアル・ハモン」という神がいる。


古代の鬼神崇拝者は、こうした神に幼児を捧げていたという。

確かに大量の子供の骨が出土している。


「主」のご機嫌を取れば、しばらくは安泰だというが、


「冗談じゃない」


かわいい子供をなぜ、火の燃える炉の中に投げ込むのか。


戦う姿勢を見せない限り、鬼は図に乗ってしまう。


そもそも、

なぜ地上に、鬼がいるのだろう?


それは昔、天から大挙して降りて来た。

シュメールの伝説にあるように、教師として人類に文明を授けた。


「法則を教えてやろう」


そう。

彼らは「神々」という立場だった。


だから当然、供物を要求する。

聖書通なら、カインとアベルを知っているだろう。


彼らは神に、どんな供物を捧げたのか?


カインは→ 穀物

アベルは→ 動物


この時神は、「肉」を喜んだ。


「変な神だ」


カインは怒って、弟のアベルを殺してしまう。


しかし、罰を受けなかった。

「なぜ?」


驚くなかれ。

その神は鬼だった。


注意深く読まないと、聖書は「神」と「鬼」の区分ができない・・・


人類がエデンから出て以来、イエスの三年を除き、地上は「世の神」と呼ばれる「サタン」に仕切られている。


「なんだって~」


・・・鬼と戦う人は大変だ。

だからといって、放置すれば事故や猟奇事件が減らない。


犠牲者は鬼にとっての御馳走なんだから。



  ■戦う力はどこにある?


世の中には・・・

鬼の御機嫌を取って甘い汁を吸う連中もいる。


一方、悪霊(鬼)を追い払うエクソシストも有名だ。


しかし彼らは、脂汗を垂らしつつ気を張り詰めて戦っている。


他方、日本の節分は、一家が揃って豆を撒く。


「鬼は~外!」


それに、「桃太郎による鬼退治の話」は、子供でも知っている。


日本は、肩の力が抜けているが、それはなぜ?


この国の先人は、「桃太郎との交遊」を持っていたらしい。


「なんだって~」


その証拠が各地にある・・・


→ 地蔵尊


時々、事故多発地点で「地蔵の祠」を見ることがある。


どうしてだろう?


「供養」と考える人が多いかも知れない。

しかし実は、


→ 潜んでいる鬼を祓うため


「えっ」

「地蔵って何者?」


これは、音から理解できる。


地蔵は→ ジーゾス


英語圏で、「ジーザス」と呼ばれている。


キリスト・イエスが、なぜ日本に定着しているのだろう。


→ 弟子が持ち込んだ


だから鬼は、地蔵を恐れる。


こうした力が日本にあるのに、

なぜ事故や猟奇事件を解決しようとしないのか?


社会が本気なら、事故の撲滅が可能なはずなのに。


「ホンマかい」

「ホンマだよ」


地蔵には、あの「白石宇井」という名が秘められている。


戦う力は、そこにある。


日本は、鬼退治の力を備えた稀有な国家だったのだ。


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