第5話 僕を変えてくれた人。

気が付いたら高校2年生。高校は通信の高校に入ったものの、全く行かず相変わらず引きこもっていて対人恐怖症もかなり悪化していました。

そんな時優しそうな20後半くらいのお兄さんが家にきました。

市のボランティアで、僕みたいな不登校の人を社会に出れるよう、進学できるよう、外に出れるよう助けてくれるボランティアでした。

僕は嫌々自分の部屋にきてもらいました。

やはり目を合わせるのが怖く、下を向きながらでしたが僕の話を聞いてもらいました。

僕を変えてくれた人は二人いて、そのうちの一人がこの男の人です。

男の人は週に1回だけきてくれました。僕は引きこもって初めて心を許した人かもしれません。

その男の人は僕の話をいつも優しい目で笑いながら否定せず、焦らずに頑張ろうと言ってくれました。

最初は僕がやっていたゲームを一緒に遊んでくれて、慣れてきたら初めて近くの公園でキャッチボールをしました。

そして遂にラーメンを食べにいきました。近くの公園以外の外は久しぶりで、やはり人の視線が気になったり、目を合わせるのが怖かったですがなんかまた行きたいとその時思いました。外で食べるご飯がこんな美味しいものだとその時わかりました。

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