第9話 同じ世界から来た者たちとの食事(前編)

アロハシャツを着ている青年も腹を空かせていたのだろうか料理を目の前に置いた途端

「おっせーんだよ!料理と目しか取り柄がないんだからさっさと出せってーの!!」等と失礼なことを言ってきた為「…君にしては珍しくタコ以外の海産物だったのでな、それに量もあった為だ、文句があるなら手伝わなかった自分に言うのだな」と私は返した。

という私と彼のやり取りを見ていてユキは笑いながら「流石は同郷の3人組ね、いつも以上にイキイキしてるわ」と言った。それに対して私は「アリアは良いがそこの誇りだけは無駄に持っているリンと一緒にされたくないがね」と返した。それに対しリンも「おめぇなんかと一緒にされるなんぞこっちからお断りだ、誇りもくそもないヘタレ野郎と一緒にされたら俺の顔に泥を塗られている様なもんだ」と返してきたのを見てユキはますます笑いながら「本当に仲がいい2人ね」と言っている。私はそのユキの発言を聞き「ユキ…何度言えばわかるのかね?私とこいつは似ても似つかないぞ?」と返したのを聞きリンは「へっ!!相変わらず女のしりに敷かれてやがる!!まぁてめぇにはその情けない姿がお似合いだがな!!」と煽ってきた、そのため私は「…ほう?私がユキの尻に敷かれている?そして私が情けない?相も変わらず誇りがどうとか言い続け、未だにまともに職もない貴様に情けないとは言われたくないがね、早くその無駄な誇りは犬にでも食わせてやったらどうかね?」と私は煽り返した、それに対し彼は「てめぇ…また言いやがったな?今度こそ覚悟出来てんだろうな?」と言いながら立ち上がった、その姿を見て私は「ふっ…この程度で腹を立て立ち上がるとは…カルシュウムが足りないのでは無いのかね?」と言ったところ、彼はさらに怒りだし、「てめぇ…表出ろや…何時ぞやの決着付けてやる」と言い出したところでアリアが口を開く。

「これだけの料理があるのにそれをわざわざ冷えさせるなど言語道断…なんなら2人とも私が相手をしてもいいですが…大人しく食事をするか…一旦私に殴られるかどちらがいいですか?」と言われた、リンは椅子に座り、「…仕方ねぇ…今回は大目に見てやる、流石にアリアに喧嘩売って無傷で帰れる自信がねぇ」と言った。それに対し私が「…新たに1人加わりそうに…」まで行った所でユキに再び盆で頭を叩かれていた。ユキは続けて「ハイハイ、いくら同郷といえども言い過ぎは良くない、いつもアリアさんにも言われてるよね?」と言った。

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