第10話
私は目の前の光景に現実逃避したくなった
昨日急に王宮からお茶会の招待状がきて、今私はそのお茶会に参加してる
私の目の前には第一王子、王子の婚約者、王子の側近がいる
招待状にはリオンとお姉様も一緒にどうぞと書いてたので一緒に来てもらった、1人じゃなくてよかった
「今日は急に悪かったね、リオンの姫君に逢ってみたかったものだから」
「いえ・・・お会いできて光栄です」
「そんなに固くならないでよ、初対面だから自己紹介から始めようか、俺を第一王子のレオナルドだ」
「次は私ですね、カリーナです、レオナルド様の婚約者ですわ、エリーさんとは同い年なので学園でもよろしくお願いしますね」
2人は美男美女ですごくお似合いな2人だ、それにカリーナ様が自己紹介してるのを王子は暖かく見守ってるのを見て2人が仲がいいのは良くわかる
「次は私ですね、ルイスです、宰相の息子ですよろしくお願いします」
「俺はアランです、来年には君のお姉さんと結婚するから長い付き合いになると思うけどよろしくな」
「エリーです、よろしくお願いします」
「今回は急の呼び出しでビックリしたでしょごめんね、俺たちが会いたかったってのもあるけど、一番の目的は君とカリーナを逢わせたかったんだ」
「カリーナ様とですか?それはなぜか聞いてもいいですか?」
カリーナ様と私は年齢が一緒以外共通点はないと思うけど?
「学園の入学が始まるまでに、カリーナにね心から信頼できる友人が出来たらいいと思って君達を逢わせることにしたんだよ、リオンに君の性格は聞いてたし君となら上手くやっていけると思って」
「カリーナ様の友人になれるのはもちろん嬉しいですけど、カリーナ様にはもう友人は居るのではないですか?」
カリーナ様と王子に聞き返すとカリーナ様は少し哀しそうな顔をしながら
「居るには居るんですけど、信用はできる相手ではないです。私と仲良くしてあわよくば、レオナルドやレオナルドの側近に近づくチャンスを狙ってる子ばかりで、中には私の名前を使って好き放題してるかたもいるんです」
女って怖いな、私も女だけどそこまでのことは流石にしないな
王子の婚約者だとこんな悩みが出てくるんだ、満足に友人も作れないなんて
「それは大変でしたね、私で良ければカリーナ様の友人になりたいです、でも友人になったら悩みごととかは、ちゃんと相談してくださいねカリーナ様なんか、1人で溜め込んで最後は抱えきれなくなって潰れちゃうイメージがあるので違ったらすみません、友人なのに悩みごとがある時、何も相談されないのは寂しいですから」
「すごいな当たりだ、カリーナは直ぐ溜め込むからな、カリーナ良かったないい友人が出来たぞ」
「エリーさんこれからよろしくお願いします、エリーさんも悩みごとあったら相談してくださいね、私のことはリーナって呼んでもらえると嬉しいです、もちろん様付けはダメですよ」
それからは週に1.2回会うようになって交友を深めていった
今ではお互いエリー、リーナと呼ぶようになった
とうとう明日、学園入学の日になった
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