第3話

叔父さん達と家を出る準備してると部屋にミアと母様が入ってきた


「お姉ちゃん何してるの?またお姉ちゃんだけ叔父さん達に遊びに連れていってもらうの?」


「貴女には遊んでる暇なんて無いのよ、シオンさん達もこの子を甘やかさないでください」


「お姉ちゃんだけずるい、私も一緒に遊び行きたい、ねぇ叔父様いいでしょ」


ミアは私から両親だけじゃなくて叔父さん達まで奪う気なの?


「私たちは遊びに行くんじゃないよ、エリーは今日から私たちの子供になるんだ、だからエリーはもうこの家に帰ることはない」


「えっ!?何言ってるの叔父様?お姉ちゃんが叔父様の子供になるなんて嘘でしょ」


「本当だよ、今日から私は叔父さんの子供になるの、貴女達とはもう家族じゃないの、まぁ私は初めから家族じゃなかったのかもしれないけど」


私は泣きそうになりながらミアと母様にそう言うと、叔父さんは私の頭を撫でてくれて、叔母さんは手を握ってくれた、


「酷いお姉ちゃんそんな風に思ってたの、お母様とお父様が可愛そうだよ。家族じゃなかったなんてそんなわけ無いじゃない」


「そうよ、私もお父さんも貴女のこと愛してたわ、ただ貴女は跡取りになるから厳しくしてきたけど」


「跡取りだから厳しくしてきたと言うけど、これからはミアが跡取りよ、私にしたように厳しくしていくの?高熱出ても怪我をしても私みたいに放置するの?」


母様は私がそう言うと何も言い返せないのか黙ってしまった


「お姉ちゃん何言ってるの?優しいお母様がそんな事するわけないじゃない。お姉ちゃんはちょっと大袈裟なんだよ、それに私はお姉ちゃんと違って病弱なんだからお姉ちゃんみたいに厳しくはされないわ」


「ミアは直ぐ病弱って言うけど何年前の話してるのよ、5年前から寝込むことも無くなったし、今は母様とよく遊びに行ったり、お茶会に参加してるじゃない」


叔母さんにもう行きましょうと手を引かれた


2人にさよならと言い私はもう振り向かなかった


両親とは親族の集まりやパーティー以外ではもう会うことは無いだろうけど、ミアだけは来年から通う学園で会うことになる、面倒ごとに巻き込まれなければいいけど

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る