第2話 ~主人公の目覚め~

基本初期は「」も地の文も全てルーク視点で進みます。




ルークが洞窟の中で飛び起きながら目覚める。


「いったい、ここはどこなんだ⁉」


真っ暗だなと感じつつ、夜目の特訓してなかったら、何も見えなくて迂闊に一歩も動けいないだろうな、見た感じ洞窟か?なにか自分の声やけに高く感じる。

というか、俺は爆発に巻き込まれて死んだはずじゃないのか?頭が混乱する、まずは落ち着くために深呼吸だ。


「すぅーーーはぁーーーすぅーーーはぁーーーーー」


状況を整理しよう、まずあの爆発でものすごい熱さは感じたがそこからの記憶がないし、痛みがあったのかもおぼえていない。それにここが病院なわけないし、服もなくて裸だ、身体の損傷はなさそうだ。


そう考えるとこの状況、部下がハマっていてよく聞かされた異世界転移っぽいな。どうなっているか確認するために自分の体を見ると、薄いスクリーンが出てきた。スクリーンは触ることができず、情報を視覚を通じて得るためのものらしい。

物理的な武器としては使えなさそうだ。


名:ルーク

種:黒鬼種

スキル:格闘術、身体強化、隠密、観察

固有スキル:捕食吸収

称号:転生者、天才


黒鬼種⁉人から変わったのか!

頭を触ると、小さな角が生えてる!

それに角の大きさ的に種族的には子供なのが感覚的に分かる。

だから声が高いのか。

それに背も低くなったっぽいな。


異世界転移ではなく、異世界転生か。

スキルも幹部になるまでしごかれた技術がまとめられたものだし確認してみよう。というか服欲しいな。

スクリーンをタップしてみると


観察:簡素に物事を知れる 

隠密:人に気づかれにくくなる

身体強化:パワーアップする

格闘術:無手で戦う技術がアップする

捕食吸収:捕食した場合にごく稀にスキルを吸収できる

転生者:異世界から転生してきたもの、成長力が高くなる

天才:この世の存在する全生命体の潜在能力総合上位100位に与えられる


転生者と天才の説明がすごいな。

まぁ地球では天才より化け物や怪物のほうがよく呼ばれたけどな。


観察のおかげで情報を得れたのはよかった。

これも日頃から怪しいやつがいないか確認していたおかげだな。


それに前世での生まれ持った特殊能力も今世にも引き継ぐことができたようだ。

名前は捕食吸収か、孤児であのおいしい肉を食べた時から明らかに身体能力が変わったし、そういう系のスキルをもってた肉らしいな。

高そうな肉だったけど、よくそんな高級品をあんなに食べさせてくれたなと、一生組織への感謝の気持ちは忘れないでおこう。


異世界だから魔法とかもあるのか、とかおもったけど、とりあえずは生活基盤を整えよう。

まずは服とかとりあえず隠すべきところを隠せるようにしたいな。

とりあえず洞窟の中から探索していこう。


洞窟といっても、一本道で探索しても石とか岩しかない。

もう少し奥を探索してみるとそこにはコウモリらしき化け物が一匹いた。


コウモリらしき化け物はコウモリより明らかに大きく、洞窟の天井に止まっているようだった。


ルークはコウモリに気づかれないように慎重に進んだが、コウモリらしき化け物は耳障りな音を出しながらルークに襲い掛かってきた。


ルークはコウモリが襲い掛かってくることは承知で洞窟内で集めた小石をいくつかもっていた。


そのおかげで、コウモリが襲ってきても、小石をコウモリの両方の翼に一つずつ投げ翼を貫ぬいた。


すると、コウモリは満足に飛べなくなり、ルークはその間にもまた小石を結構な速さで投げコウモリをズタボロにしつつも倒した。


その時コウモリからルークになにか流れてくるものがあった。

これが部下が言っていた経験値や魂らしきものか。

その後、自分のステータスを確かめても何も変化はなかったが、体が大幅に軽くなったような気がした。

それに前より少し力があふれている気もする。


つまり、モンスターを倒すと経験値や魂の量?が増えて強くなれそうだ。

この世界では俺が死んだ爆発に巻き込まれてもキズ一つつかないくらいには強くなりたいな。


そういえば固有スキルを使うために死んだコウモリを捕食してみよう。


モンスタースキル「小蝙蝠の超音波」を獲得


新しくモンスタースキル、多分モンスター専用のスキルを獲得した。

そのまますぎて分かりやすい。


それにしても、コウモリを食べるときに嫌悪感とかなかったし、やっぱり転生して別の存在に変わったんだな。


新しいスキルを使ってみたが、自分で自分に嫌な音出すだけで耐性も持っていないとあまり使えなさそうだ。


だが、なんとなくモンスタースキルは俺を強化してくれそうな気がする。


そのまま洞窟を探索したが、あのコウモリ以外何もおらず外に出てみることにした。

洞窟の外は森だった。




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