異世界転生で最強を目指す 〜現実主義を貫きながら〜

スズキ タケヤス

第1話 ~プロローグ~

三階建てのオフィスに背の高い男がいた。

男の身長はこの世界の人間の平均身長である175㎝より高く、195㎝

男の体重は筋肉がよくついていてムキムキであり、120㎏

顔は野生感あふれる漢らしい顔で、獣を感じさせる鋭い目つき

若干堀が深い顔立ちでイケメンと呼べなくもない程度のイケメン


その男の名はルーク。

これはルークの異世界転生を描いた物語。


ー地球の某社会主義国にてー

とても強い衝撃音と目の前に急に入ってくる赤いまぶしい光

爆発の爆風を感じ、死を確信しながらルークは人生を振り返っていた。


人生の転換期、それはルークにとって5歳の時、強面のおじさんたちがルークが居ついていた場所で孤児たちを集めた。


そこでルークは、強面のおじさんたちが用意した高級そうなお肉を食べるために、SASUKEっぽいステージに参加することになった。


<もちろん高級そうなお肉を用意した強面のおじさんたちは、最近孤児が増えてきて盗みなどの被害も多くて相談されたため、やってきたのはナワバリを昔から取り締まっている、国ともつながりがある闇組織の組員だった。

そこで優秀な奴がいないか探すのと同時に集まった孤児たちを他の場所に強制的に送り込むための罠が、あのステージだった>


SASUKEっぽいステージは子供には絶対無理だと感じさせる跳躍力を必要としたものだったり、子供には出せないような筋力を求められ、ルークは今まで食べたことない、おいしそうな肉を食べるためだけに死ぬ気で頑張った。


その結果、ルークは圧倒的な成績を残し、おいしそうな肉を食べれるだけ食べて大いに満足した。

孤児でありながらも恵まれた体格、理性的な目、SASUKEっぽいステージでの一番の活躍やそのあとの食べっぷりからルークだけが闇組織の一部に拾われた。

理由としては、食べっぷりから強面のおじさんたちの何人かから気に入られたこともあり、ルークが盗みなどではなく、お店の下っ端で手伝って食いつないでいた真面目な孤児だったことも要因だ。


そこからの組織での生活は、厳しくしごかれ血尿は当たり前の毎日を過ごしていた。


具体的には朝4時に起きて訓練所の掃除をしてから6時まで先輩の訓練相手としてボコボコにされ、そこから朝ごはんを食べて、昼まで闇組織で必要な教養や知識の勉強、そしてテストがあり、もちろんテストの成績が悪ければペナルティが与えられる。その内容も段々とひどくなり、最後にはムカデなどの害虫3000匹と6畳の部屋に一日閉じ込められるとか聞いたことがある。


昼からは体力をつけるために大きな山を20㎏の重りをもって制限時間内に3周や格闘術や銃の扱いや潜入捜査のための技術や拷問の対策としてよりひどい拷問を与えられるなどほかにも様々な技術を叩き込まれ「優秀であれ。」の教えのもと、過酷な環境で育った。


夜には夜目を鍛えるためとかいって周りの何も見えないのに飛んでくる石をよける訓練があったが、慣れてくるとスピードが上がったり、石が包丁に変わったり、数も増え投げてくる人も増えてルーク以外の人は結構楽しんでいたそうな.......こんな感じの毎日を過ごしていた。


幸運にも、ルークはIQが平均より高く(組織の精鋭集団並み)、幹部候補生として食べ物は十分にもらえた。


そんなこんなで逞しく育ち、15歳にして組織の仕事としてよく潜入捜査として敵対組織の実情を探ったり時には仮想敵国の内情を子供として潜入するなど過酷な任務をこなし始めた。


任務としては仮想敵国の難関の中学や高校、大学に年齢を詐称して入った。(年齢詐称は組織の力で何とかしてもらった)


主な任務は、その国の頭脳レベルやIQを確認したり、身体能力を確認するために、防衛大学付属高校や防衛大学などに潜入して優れた生徒を引き抜くか誘拐するかの指標もレポートにした。


この結構重要な任務を3~4年かけてこなした。


その結果、某社会主義国の未来設計にルークの報告がよく活用された。


この一件もあり、当初は予定していなかったがルークは帰国後正式に幹部になることになった。


これは組織の中で幹部昇格最年少記録を樹立し、なんと19歳で幹部になった。前の最年少記録が30歳だったのと比べて、ルークがいかに優秀かが分かる。他の要因としてルークには、ある特殊能力があったことも要因の一つだ。


そこから十年後、組織と縁ある大物政治家の護衛ということで組織のトップ直々の依頼というか命令で依頼の対象を守っていた。


すると、その政治家を狙ったテロに巻き込まれ、半径100mを軽く焦土にする禁制確実の最近作成されたばかりの爆弾を自爆特攻されたのである。


そもそも最近では大きな争いがなく、歴史に残るような大事件を起こす敵対組織が近くにいたのが運が悪かった。


それに加えて、その政治家もそこまで恨まれることがあったのか情報収集不足も死を直前にして悔やまれることだ。


ルーク自身は悪運持ちというよりは、幹部やトップへの道を順調に歩んでいたり、仮想敵国での潜入捜査からの幹部昇格、生まれ持った特殊能力、恵まれた体格と才を感じる頭脳を持っていたりしたことから天運にも恵まれていた。


それなのに大事件に巻き込まれるとはなにかの力が働いたのかもしれない。


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