おまけ マリーの初恋1

今日は王妃様と王様とお姉ちゃんとお茶会です


お茶会に王様が来るのは珍しいの


王様が来る日は騎士さんもいるんだよ


皆かっこいいのピシッとしててシュッとしてるの


「王様今日も騎士さんかっこいいね」


「マリーは騎士が好きかい?」


「うん、かっこ良くて、強いから好きよ」


マリーは騎士の皆を見回したら目を引かれるものを見つけた


「王様、王様、猫さんがいるよ、クロネコさんかな?」


「ん?あぁ黒豹の獣人の事だね」


「黒豹?獣人?」


「マリーは獣人を見るのは初めてなのか、まず黒豹は猫の仲間だけど猫より凄く速くて凄く強いだよ、獣人は見ての通り人間と動物が合体したものだ」


「そうなんだ、かっこいいねでも可愛い、お耳触りたいな~お兄ちゃんダメ?」


「あ・・・はい大丈夫ですよ」


「本当?えへへお兄ちゃんありがとう、お兄ちゃん抱っこして」


お兄ちゃんに抱っこしてもらってお耳が目の前に現れた


痛くないようなそ~っと触る


「わ~ふわふわ気持ち、お兄ちゃんありがとう」


お兄ちゃんにお礼を言って離れようとしたけど、マリーの腕にお兄ちゃんの尻尾が巻き付いていた


「お兄ちゃんどうしたの?マリーとまだ遊んでくれるの?」


「えっ!!あっいやっその・・・」


ん?どうしたんだろ?お兄ちゃん真っ赤


「あら~うふふ、なる程ね獣人は人に耳や尻尾触られるの嫌がるのにすんなり許可したからビックリしてたけどそういうことね」


「ハッハッハ獣人には番と言うものがあったな、マリーがそうなのかな」



王妃と王様にそう言われてお兄ちゃんはもっと顔が真っ赤になっていた?


どうしたんだろう?


尻尾巻き付いたままだけど触ってもいいのかな?


「いえ・・・あの・・・まだ番と確定したわけでは飽くまでまだ番候補です」


「あら?番はあって直ぐ分かるものじゃないの?」


「人間は勘違いされてますけど番は生まれつき決まってる訳ではないのです、お互いが生涯一緒になると誓い番の儀式をしたものが番になるのです、獣人は番の儀式をしてからその番以外好きにはならなくなるのです」


「そうなの?初めて知ったわ、なんで私たち人間の間で運命の番なんて勘違いされるようになったのかしらね」


「それは恐らく獣人はひとめぼれ以外しないからだと思います、人間のように知り合ってから、だんだん好きになっていくって言うのがないですから」

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