就職活動

 さて、以前お話したように、本稿執筆現在の私は求職中です。

 大学4年の時に就職に強い意欲を示さなかったことが原因なのではと考えています。

 そんな私ですが、現在は障害者枠での就職をメインに活動しています。これは当然ながら、障害者手帳を持っているからに他なりません。

 では、障害者手帳を持ってなかった時期はどうしていたか、という話を今回はしていきます。

 当時、就職が本格的に始まったのは大学3年の時でした。当時は病院にも行っておらず、まだ自分が強迫性障害を持っているのを強く自覚していなかった時期でもありました。

 そんな中でも、いくつかの会社を訪問したり説明会などに参加していました。

 当然、そこには強迫性障害の症状が出ていたことは間違いありません。

 当時、会社訪問などは初めて行く場所が多くありました。当然のことです。そしてそれは同時に、試練の一歩でもあるのです。

 一体どういうことでしょう?

 すなわち、見知らぬ土地での手洗い場を探すことです。初めて行く場所の水道事情なんて、今のネットを使っても書いてあるわけないですし。

 しかし経験則で分かることもあります。基本的には、駅構内にはトイレがあり、そこには必ず水道が設置されています。そしてそのほとんどには石鹸が併設されているのです。

 しかし少数ながら、きれいな駅舎をしているのに、液体石鹸が置かれていない場所もあります。現状、そのような場所を見分ける方法はありません。直接その場に行って、確かめるほかないのです。

 さらに、確認しようとして、そこに石鹸がなかった場合も要注意です。トイレに入るということは、そこで手を洗わなければならないという思考に入ります。もしここで石鹸がなかった場合、手を洗いたいという欲求はどのようにしたらいいのでしょう?

 さて、そんな移動時の問題をクリアしたとして、次の問題は面接をする時に発生します。

 私の場合、壁やドアの取っ手、下半身が触れないのは、ここまで読んでくださった読者諸君ならお分かりのことでしょう。つまり、私が面接のためにドアをノックしたり開けたりする時や、面接時に手を膝の上に置いておくのは、私の症状からしてみれば問題であるということです。

 一応面目を保つために、手は膝の上に置いたり、それなりの工夫はしているつもりです。しかし、それを理解してくれないのは悲しい限りなのです。

 幸い、現在の就活は障害者枠での求人を探しています。それなりに自分の症状に関しては理解を示してくれることでしょう。

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